2005年04月29日(金) |
永遠に終わらない戦いは。 |
おこんばんわv 今日はキアヌの映画「コンスタンティン」を見てきましたよ。 爽快でよかったです〜。
……え? 今日は他にもっと大切なイベントがあったんじゃないかって? 普通の日でさえとれなかったですってば。 これで報告終わりにしていいですか?(爆) 戦いは10分で終わりました!当日にいける日を探して観ます。 初日、劇、おもしろかったらね。 とかいいつつ、あっさり小さい劇場のミロン高根氏のみりょくとかにやられちゃう予感は大ですな。(イタッ)
ではいつもの通り、ネタバレ劇場です。 爽快な神と悪魔の戦いの物語。 「コンスタンティン」
これ、内容がそもそも、なんていうかさ。 終わって劇場を出た途端、 あたし「ねえ、これはある意味、」 夫「うん、デビルマンだよね」 そう!家族と意見があってしまったよ。 デビルマンだったってあたしも思ったの! 映画のデビルマンはみてないので原作の話になるしかないんだけど、 悪と善が決着つかない勝負をする、というあたりがソレっぽい。 一言でいえば、西洋の芝居とか小説はある意味、神と悪魔が戦ったら、 どこかで決着がつくはずなのに、 この映画では神と悪魔は人間界で均等を保とうとしている。 バリのバロンダンスににも似ていて、 この宇宙がある限り延々に繰り返され、 終わることのない戦いというあたりがアジアな思想だった。 だって、 大天使が黒い羽根を持ち、 ルシファーが全身白のスーツで現れ、 善と悪のあいまいさをあおる。 自殺すれば地獄、善をつめば天国という大前提はあるものの、 天使も悪魔もやけに陽気な快楽者主義者で、 人間界はある意味おもちゃ箱。
彼らは、 しかめつらしい顔して天国を夢見る人間達、 ここではコンスタンティンやアンジェラ/イザベルなんかより、 全然気持ちのよい生き生きっぷりがよかったですっ。 ルシファーが楽しげにコンスタンティンに 「お前を(地獄に)迎えるのは俺だと決めていたv」 あっさり言い放ったり、 神を裏切った大天使は羽根をもがれ、ヒトになり、コンスタンティンに 「さあ!自分を殺せ」 なんて迫って、でも殺されずに普通にほおを殴られ、 「人の痛みに慣れろ!」 と言われて、一瞬前を忘れたように平然と 「あなたこそ優しさを覚えたねっ」 と言い放つ、胸すく偉そう加減ってどうなのよ?(笑) 人間界に対して「どう思っているのよ?世界のことは?」と首を傾げてしまうくらいなげやりさかげん…だよ。まったく。
だからといって世界は神が支配してる世界でも、 悪魔の支配に堕ちたわけでもなく、 最後、コンスタンティンが呟く聖書の言葉 「神は時々不思議なことをなさる。 ある人にはあがめられ、ある人には疎まれる」 にこの映画は集約されるのかもしれない。 そして天使も悪魔もみることができるコンスタンティンは この二つの勢力のどちらでもなく、 結局人間を助けたいだけでどちらの加担もいとわない、 ただの人間◎
どうでもいい感想。 ☆肺ガン治療をあっさりおこなうルシファーに笑った。 これは単純におもしろかったかな。 ☆蝿の王を演じていた方、甲斐さんみたいに胡散くさくてステキすぎ。 ストライプのスーツに水玉のネクタイっていうセンス、あたしにはわかんないけど、でもステキでした。(えー)
追記。 大天使やってた方は、ティルダ・スウィントンという女性なのですが、 ずっと、どっかでみたことある女優だと思ってて、考えていたのですけど、 ようやく終わった後に 「あ、『ザ・ガーデン』にでてたヒトだ!」 と納得してすっきり。 昔デリク・ジャーマンの映画に多数でてたり、 ウルフの『オルランド』とかもやってたなかなか中性的なお方でした。 あれから長い日々がすぎましたが、 何故か今でも性を超越した役を演じていても 全然彼女はけばくなく、でも枯れてなくてかっこよくてきれいでした。 相変わらずステキな女優さんだわ。
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