2005年06月24日(金) |
Rなメッシュ話がつづく。 |
昨日のルリエの興奮が身体から抜け出でていかないるなふです。←馬鹿
ああ、昨日書き忘れましたが、 山本さんの金髪は問題なかったです。 むしろ、もろ手をあげて歓迎。 岩崎さんの金髪もかなり明るいと思いましたが、 それよりも一段も二段も明るい…。 優しげな顔立ちに長めのウエーブのかかったプラチナブロンドは似合ってました。 かわいい。 まずそれでほっとしましたよ。
「晴れた日にはルーブルにいって」 は『期待』はあってもその期待は『信頼』すべきものでないことを知っている人間のナレーション。 どこか突き放す機械チックな綺麗さばかり目に付く。
山本メッシュに、素直な性質と親しみやすさはない。 いずれ幸せになってゆくだろう、という予感も感じさせない少年だ。 父とはもちろん、 やさしいエーメとも意思の疎通ができず、 不良の仲間にもはいれず、 ドルーにもどこかすれ違い、 山本氏自身が持っているんだろう甘く、そのわりには人をよせつけない闇のイメージが、他との違う空気を増長させメッシュの孤独を際立たせる。 山本メッシュは曽世ミロンに出会わなくては、前に進めなかったんだろうなってあからさまにわかるような世間とのなじまなさだった。 子供というあかるい暖かな未来はない。 あきらめている。やさぐれている。 ほろりと床に石畳に崩れてしまいそうな脆さとあやうさがある。
山本氏が演じたことによって、 ちょっとぐれたオトコの子の話でなく、あくまでも「メッシュ」であり、「ミロン」である必然性がそこにみえてしまった。 どういう子供なのか、理解しがたい天使と悪魔のくちづけから生まれたような不思議なメッシュを受け入れ、甘やかしているミロンもまた懐の深さが快い。
静かに銃を求め狂ってパリの街中を走り、挫折し、 最後に、ひとに依存することに抵抗のあったメッシュはミロンに慈しみと許しを貰う。
次の日、晴れたパリの空の下で、 さりげなくミロンの身体に手をまわし、曽世ミロンも山本メッシュの身体をきゅっとひきよせた。 その時、メッシュは幼児のようにミロンを慕っている。 オトナになるべき結末なのに、何故か子供にもどる。 それは自分が築きたかった父との関係をここからもち一度再構築できると感じているようにみえる。 それは面倒くさいけど、 メッシュにとっては必要な成長への道なんだろう。 このときの冒頭と同じ詩をうたうメッシュは生きることの希望にあふれる。 それではそれで、急がば回れで、ひとの成長なんて、結構どうでもいい話かもね。 ミロンパパに思い切り甘えて、それからオトナになろうね、メッシュ。
舞台をみて、人に声援をおくるなんて、デイジー以来だろうか?(笑) なんか、照れるね。 でもすがすがしい気分で劇場を出た。 夕方に少し降った雨の匂いが、夜の繁華街を暖かく包む気がした。
自分で書いてて恥ずかしくなったので逃げます……。
|