るなふの日記

2005年06月23日(木) ルリエわたし的初日

昨日の朝、仕事が休みなのをいいことに当日券の電話を掛けまくり、
玉砕してしまったので(っ〜涙)、今日23日がルリエのあたし的初日でした。

なんかアリエとルリエ全然違う話だったよ…。
というのが印象。

でネタばれなのと、はっきり言って、自分のものすごい個人的な感想なので(いつものことじゃん)、反転しますね。
っていうか、あたし、山本メッシュ絶賛中?(苦笑)


テンション高くて、やたらと笑いの場面の多いアリエを二回見た後に、
今日のルリエが始まったとき、
「ああ、湿っている…これは芳樹さんの世界?」
って最初に思った。(すいません)
キテレツなほど変人ぶりの高根ミロンと、身体はりりしいが無邪気な岩崎メッシュの明るい同居コンビに比べて、
そこそこ落ち着いているオトナな曽世ミロンと、思いっきり心の中が荒れているけど表面には穏やかな山本メッシュのコンビの芝居はおとなしいんですよ。
「ミロン、へーん」「メッシュ、可愛い〜」
と俄然盛り上がることもなく、話は進む。(しょんぼり)
でも、芝居が進むにつれて、いつの間にかメッシュの気持ちに感情移入して、
自分の手をにぎりしめて、成り行きを見守っている自分がいたりした。(爆)
芝居の今いる場所感がはっきりしている?
っていうのかなあ。
うまい言葉が出てきませんが、
その場でキャラがどういう気持ちなのか、
次の場面にその気持ちがどう繋がってゆくのかが違和感なく納得できたというか……。
アリエを観たときには、冷静に芝居全体が見渡せてしまって、
「ここの場面のつなぎ、気になる〜」
とかつまずきが多かったのにですね。
ルリエでは山本メッシュの
 父に、 愛されたい X 憎い 
     判ってほしい X 同じ世界にいるだけでわずらわしい
という複雑な反抗心が見え隠れする表情に、つい思春期のころ(遠い)、うまくいかなった親との関係に自分も同調してしまい、親たちの言い分なぞ気にならず。(苦笑)

 メッシュの気持ちは自分を愛玩し、守ってくれるドルーへの依存にそそがれる。
 メッシュドルーへの依存がどのくらいだったか?
 あれほど嫌っている父に電話して命乞いするのは山本メッシュは多分、好き嫌いでなく、奥田ドルーに従順に心も身体もあずけていたからのようにみえる。
 
 そして、偶然うっかり拾われた先のミロンに対して、最初は投げやりな態度をとり、少しづつ胸に光がさし、彼への依存のパーセンテージが少しづつ場面ごとに深まってゆくのがはっきり、くっきりわかる演技をする。

 静かに内面的に狂っていたメッシュがくうに手をのばし、うごめき、泣き叫び、後悔にうち震えるのをミロンの温かい慈しみのキスが救う最後の場面は美しく、あまり芝居を観ても平静なあたしが本気で胸がいっぱいになった。

 拳銃がメッシュを救うのでなく、
 ただ抱きしめいとおしんでくれる好意が彼を救うのだと。
 救われてよかったと。

 ただそう思えた。
 ほんとよかったです。(ため息)
 


 ああ、あたしもメッシュみたいに曽世さんに拾われたいよ。(拾ってくれません)
 あ、昨年も曽世ドラキュラの手下の魔女になっておつかえしたいとか言っていたかも……、あたし。
 

 曽世ミロンのステキさと奥田ドルーのかっこよさは明日にでも話を続けます。(笑)
 
 
 あ、気になっていることがひとつあるんですけどー。
 後ろの方の席だったからみえなかったのかもしれないんですけど、
 メッシュに奪われた拳銃を奪い返したユフィルが、
 安全装置のバーをたてずに後ろポケットに入れたような気がするのはあたしだけですか?
 ……どうでもいいことですか?
 すいません。

 そうそう、皆さん、S子さんのその後が気になっていると思いますが、
お姑さんと会社に話をして、なんとか来週の観劇日、いけることになったそうです。
 良かった!
 ユフィル@哲さんを楽しんできて欲しいものです。


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