アイゾウ

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2015年03月31日(火)
催眠術3回戦。7



程なく施術師の動きが
止まり、私の真横に
寝転がってきた。


「もう終わりですか?」
「イカなくていいんですか?」


と私は聞いた。


「うん、もう時間がね、、」


との回答。
あと1時間で時間切れ。
残念に思ったが、体力的にも
精神的にもついていけない
私もいた。
施術師の胸に顔をうずめ、
少しだけ密着させてもらう。
わきのあたりからする汗の
においを嗅ぎながら、
クラクラする頭を落ち着かせ
ようとじっとしていた。


施術師は後片付けを始める。
バイブを洗い、身支度を
整える。のろのろと起きた
私は、さっきまで着ていた
黒いキャミをだけをつけて
イスに座り水を飲んだ。
足を閉じたくても、膝が
笑ってしまいできない。
そう断ってから、足を
組んで施術師と対座する。
バブリーな話に、えー!
すごーい!と派手に反応し
その度頭がクラクラし、
まだまだ酸素が足りて
いない気がした。


施術師が部屋を出たのは
チェックアウトの15分前
だった。なんだかんだ話を
してしまい、私はシャワーを
浴びることもできず、
急いで服を着て部屋を出た。


後から届いたメールには、
“前より感じる身体になって
きていますね”とあった。
少しでも前進できていれば
それでいい。
ただ、いつまでも
こうしていられるほど、
私には時間がない。
宿題をこなし来るべき日が
来るのに備えるだけだ。
自分にできることを
するだけだ、と再確認した。




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