まみいの日記
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2002年04月30日(火) 愛と憎しみ

きょう 瀬戸内寂聴さんのお話をTVで放送していた。心に残った言葉を書いてみる。

人を好きになるのは 突然雷に撃たれるのと同じで しようと思ってする事でもなく どうしようもないことである。

妻子ある人 夫のある人とわかっていながら好きになったのは どうにもならないと判ってするもので どうにかしようとしてはいけない。人を不幸にして自分が幸せになれるはずがない。

愛情があるから憎しみもある。憎しみと同時に愛も与えられている。憎しむ相手を哀れむ事ができればいい。哀れむとは 仕方の無い事だと許せる事。
相手が何をしても許せるのが慈悲である。

世の中は不条理なものである。良い人が栄えるとは限らず 身勝手な人が沈むとは限らない。
それだから 文学や音楽が生まれるのである。

瀬戸内さんも出家する前はそれこそ恋愛関係からいろいろ人生の艱難を嘗め尽くした事であろう。その彼女が人を好きになってしまうことは避けがたい事ではあるが 情(エロス)だけで何もかも欲しがっても それはいつか消えていくもの。愛(慈悲)を持つことによって 自分も救われると説いていた。

うーん まだまだ未熟者の私は まだ情で生きているのかもしれない。最近諦める事を知ったのは 慈悲の心が持てたのか?単に期待しなくなっただけのことなのか??


まみい