まみいの日記
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2002年04月28日(日) バーゲン&カンディンスキー展

きょう 大型連休の初日は 三女は高校の登校日であった。
学校帰りの娘と待ち合わせをして 洋服のバーゲンセールに行く事とする。
不景気のときは カラフルな色が流行ると言うが 本当に赤 ピンク 青 黄と会場は華やいだ雰囲気ではあったが 今ひとつ盛り上がりに欠けている。
私達は 満足できぬまま会場を後にした。

帰り道の途中に 東京国立近代美術館があって
カンディンスキー展が開かれていた。
彼については たくさんの色を使った抽象画家との知識しかなく すこし混んではいたが 娘と芸術鑑賞もなかなか出来ないことと バーゲン品の入った袋を後ろめたく感じながらもはいった。

初期の油彩画《オディッサー港1》は美しい風景画で 中学の美術の教科書に載っていた筈である。
しかし 彼はこれとは違った何かを模索している最中であったという。

抽象主義者の多くに共通している 危機の時代の認識と終末論的世界観の強い影響下で画を書いていたらしい。(解説書にそう書いている)
ただわかるのは 過剰なまでの色と形の流動であり それは 大作であるがゆえに奔放に見せてじつは 計画的に抽象化されている。
ものの外面的なものをとりさったあとにこそ そのものの 内的な事を感じ取れると考えたようだ。
私のような 凡人にはみただけでは なにがなにやらで ただ さっきのバーゲン会場で見た色の華やかさと合い通じるものがあったようで 社会的不安はいたるところにその影響を与えることを はからずもきょう 2つの催し物を通して知ることとなった。


まみい