+++ Maybe Tomorrow +++
ともみん



 自由人行きたーい!

「ほっと一息つく瞬間に飲みたくなる珈琲。
 珈琲にまつわる話、お勧めの珈琲、お気に入りの珈琲など、
 珈琲との付き合い方を聞かせてください。」

っちゅーことで、今回は毎日の暮らしと全く離れたところのお話をしようかと。

学生最後の年の梅雨時、そのお店に出会いました。
当時私の住んでいたところよりさらに田舎なその街の商店街に、そのお店はありました。
ちょうどその日はえんま市(いち)という、県内最大規模の露店が並ぶお祭りの日で、
私たちはほぼ毎年、欠かさず遊びに行っていたのです。
その日は雨が降っていたのか忘れたけど、梅雨寒な日で、
あったかい飲み物が欲しいなと思うような天候でした。
私と、彼氏(現在のダンナさま)と、私の妹と3人で、寒い寒いと言いながら歩いていると、
遠くから、珈琲のいい香り。
ひきよせられるように近付くと、店頭にテーブルといす(しかも背もたれのない丸くて簡単なの)が4つ。
迷っている妹をうながして、3人でそこに座りました。


正直、それまで私は紅茶派で、珈琲は酸っぱくてまずいものだと思っていたのです。
それが、少し前から妹が「自分でドリップ方式」を家に導入して、
案外おいしいものだということがわかりはじめた時期で、
そんな状態でよそのものを飲むというのはかなりの冒険だったのです。


出てきたのは確か、コロンビア、だったと思う。
ああ、今まで酸っぱいのが当たり前だと思っていた飲み物は何だったのか。
本当においしくて、しかも喫茶店では破格の1杯350円。
それ以来、そこに行くためだけにその街に出かけることもしばしば。
妹の「自分でドリップ」方式にも磨きがかかって、
今でも毎朝、時間がなくても豆を挽いて(親に挽かせている可能性大)、
家族分をいれて飲んでから出勤しているようです。

去年の春、妹から引っ越しのお祝いとして、
自分で使わなくなったセット
(ミル、ドリッパー、フィルターにその珈琲屋さんの自家焙煎の豆)
をもらって、こっちに持ってきてあります。
水がおいしくないのと、私の技術が稚拙であるためなかなかおいしくいれられないのが残念ですが。


もうすっかり家族でそのお店の常連になってしまったけど、
初めて出会ったときはドキドキしたのを、今でも鮮明に覚えてます。

2004年03月09日(火)
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