永遠の1/2
まりあ



 【あきら時代4】気になる存在・・・・

その後、どういう会話をしたのか、細かい事を覚えていればよかったのだけど、実は、あまり覚えてはいない。

ただ、他の人とのチャットとはまったく違っていた。
コピーペーストで済ませられるようなチャットではなく、一言、一言を、とにかく探りながら、息を呑みながら。

まさに、PC越しに私たちは、真正面に向かい合って会話をしていたと思う。


とてもじゃないけど、これっきりにはしたくなかった。
また、話そう。
そんな約束を交わした。
メールアドレスを交換もした。

その時に、彼はこういった。
「もう、他の人とチャットはしないで欲しい」

ごく普通に、うんとか返事する人もいるだろう。
でも、私は「それは約束できない」といきなり返事した。

「私は、この【まりあ】っていうHN以外もあって、それでHPも作っているし、オフで会う程の友達もいる。
その人たちは、とても大事な存在だから、そんな約束を容易くできない。」

そんな反旗を翻すような事を言うと、呆れられるかな?
これっきりで、もう会うことがなくなってしまうかもしれないな。

そんな事を思ったけれど・・・。
私は【嘘】をそこに混ぜたくなかった。
嘘をひとつそこに置く事で、どんな会話も心が感じられなくなるから。
相手が嘘をつく事は、何も思わない。
でも、自分が嘘を混じらせることはイヤだった。

嘘偽りのない、ギリギリを曝け出すことによってのみ、本当を感じられると思っている。


その発言に対し、彼は、むしろ私に対して、身を乗り出すように興味を覚えたらしい。

「HPを見せて欲しい」と言われた。

今まで、まりあで知り合った人には一切見せなかった私の本来の顔の部分。
ためらいもあったけど・・・。


教えることにした。






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2005年02月11日(金)
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