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みぃ
先程気合を入れて長々と自説を打ったら少々疲れたから、気を取り直して旨い物の話でもする。 今日はこのところ忙しくて放ったらかしていた野菜の下拵えをしてから、冷蔵庫の掃除を兼ねた残り物アレンジ料理などを喰ったのだけれど、先日沢山焼いた鶏の残りが予想外に旨くなっていたので驚いた。 これはどこかのサイトで随分前に見かけたレシピなのだけれど、その通りに作ったら上手く出来なかったのでオーブンに突っ込んだら、その方が楽ちんで上手く出来る事が判明した。しかも一度に食べきれないから次回に暖め直す際またオーブンへ入れると、更に鶏に火が通り、摘むと肉がほろほろと剥がれ落ちる程に軟らかく仕上がる。指を舐め舐めしながら鶏にしゃぶり付いていると、実は骨までも随分と軟らかくなっていて、そのまま難なく齧る事だって出来ると気付く。 家には電子レンジというものがないので、加熱するにはオーブンかガスコンロを使うのだが、オーブン料理は何が良いって、手間が要らないことだ。材料を突っ込んだら、放置してその間他の作業が出来るのだから、忙しい皆さんは是非活用されるがいいと思う。適当に作っても大概旨いから、騙されたと思って一度オーブンで肉と野菜を一緒に焼いてみるといい。 気をつけるのは火加減だけで、基本は最初に強火で、それから火を弱めて中身に火を通す。これでじっくりやれば、中まで味が滲みて直に食べ頃である。七面鳥やローストビーフなどの大きいものは、最初はフライパンで焼くか蓋をせずにオーブンに入れて焦げ目を付けてから、アルミフォイルなどを被せてじっくり一二時間焼くといい。 今回は鶏の手羽が安かったから、そこへ醤油と味醂、にんにくと生姜を微塵に切ったの、そして煎胡麻を擂ったのを混ぜたのに漬け込んだ。本々のレシピでは鶏を二度素揚げしてこのソースを絡ませるとあるのだけれど、揚げ物自体手間だから、ワタシのように面倒が嫌いな人は、やはり初めからオーブンを使うのがいいだろう。ソースごと鶏をキャセロールにぶち込んで、オーブンで焼く。時たま中を見て、鶏をひっくり返してはソースを満遍なく絡ませる。部屋中鶏が焼ける香ばしい匂いがして、待ち切れない。 このソースをご飯に掛けて食べるのも楽しみである。又ソースを多めに拵えて、事ある毎に肉を焼いたり材料を足したりしながら熟成させると、また旨いソースが出来上がる。ステーキソースなんて買わなくても済む位の、立派な自家製ソースである。野菜炒めや温野菜のサラダに掛けても良いし、餃子のたれにしても中々旨い。おかずが乏しい日には、遠慮なくこれを掛けてご飯が喰える。怪しげな添加物はゼロの、健康的なソースである。
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