2014年05月21日(水) |
続・ましゃが慎重に生きる理由 |
昨日の続きです。
ま、今を慎重に生きているというよりは、
昔がいかにやりたいほーだいだったか、というお話になっていますが。
福 「一般的な常識や一般的な気遣い、そういうものから逸脱した行動をするというのは、
もっとも効果的なプロモーションではあるのだけどね。
この先どうなるかわからない、というハラハラ感こそ、最大のプロモーションなんですよ。
盤石な人や、完成された状態に見える人とか、ブランドとかも、
自分が応援しなくても大丈夫だな、なんて思うと、どんなにヒットしていようが売れていようが、
食い付かない人はまったく食い付かない。興味を持たなくなるんです」
荘 「それは福山さんとしても、いろいろ考えるとこですね」
福 「つねに考えてますよ」
荘 「もっと上のステージに、上のステージに、って行くと、
『ちょっと待って。遠くなりすぎなんですけど』って言う人も出てくるじゃないですか」
福 「じゃぁ、そろそろ、危うくなる?」
荘 「待て待て待て」
福 「やっちゃう?」
荘 「何やっちゃうの」
福 「今までずーっと隠してきた僕の本性、見せちゃう?」
荘 「何をよ? コワイコワイコワイ」
福 「あの『長崎の死神』と言われた・・・、あの長崎の『旭大橋の赤い流星』と言われた・・・」
荘 「それ今じゃ想像できないんですけど。
縁側でひなたぼっこしているような、穏やかな好々爺みたいな福山さんからは」
で、これまでも何度も聞いた、若気の至りの昔ばなし。
事務所の人たちと四畳半の部屋(家賃4万5千円)で共同生活していた頃は
「人のものを勝手に飲み食い」するわ、「自分のものじゃないエロビデオを勝手に借りて観まくる」わ、
「事務所の先輩女性社員3人にローテーションでたかって夕ご飯をごちそうしてもらう」わ、
そのついでに「生活費が足りないと嘘をついて毎回5000円か1万円くらいお金を借りて、
そのお金でパチンコをする」わで、ご本人言うところの「非常に素行の悪い人間」、「野良犬」だったと。
荘 「これは事務所から見たらほんとにもう・・・」
福 「なんでこんなヤツをオーディションで取ったんだろうっていう」
荘 「仕事もせずにぶらぶらして、たかって、」
福 「でも、そういう意味じゃ、事務所はいい先行投資してたじゃないですか」 (←ドヤ声)
荘 「出た! これはもう上からでも仕方ない」
福 「今でもそのお金返してないけどね」
荘 「返しなさいよ!」
福 「今でもその3人には、5、6万ずつぐらい借りたままです。
いや、返してもいいですよ? 返そうか?」 (←さらにドヤ声)
荘 「上からですねえ。『返しゃあいいんでしょ、返しゃあ!』みたいな」
福 「だって返したら思い出が清算されちゃうじゃん!
俺たちの青春を清算したいの!?」 (←どんだけタラシな言い回しなのかと)
荘 「そんなステキな思い出じゃないでしょ! その頃から考えたら今はね、」
福 「ファンのおかげですよ。『お客様は神様です』って言葉があるでしょ?
だからもし、ファンのあなたが『危うさ』を望むのであれば、僕が今までずっとかぶってきた仮面を
脱ぎ捨てたっていいんだぜ?」 (←語尾だけが無理やり危うい)
荘 「エロ動画も本会員になってやる!ってね」 (←危うさの程度がかわいすぎる)
福 「エロ動画も、なんでサンプルだけでやめてるかって言ったら、
ファンのあなたのためですよ!」 (←そうだったのか! 知らなかった!)
荘 「そうですよ! ガマンしてんだこれ!」
福 「『そんなの、こっちのせいにされたくねえ!』って思ってんだろうね」 (←いえ、お気持ちは大変に嬉しく)
以上、ファンからの期待を一身に背負うことがなければ、素行の悪い人間のままでいたかもしれない、
でも今は慎重に生きて巨星としての責務を日々果たし続けている、福山雅治さんのお話でした。
「立場が人をつくる」とか言うけど、その立場の重圧に押しつぶされたり、
あるいは持ち上げられすぎて勘違い野郎になったりと、ダメダメになっちゃう人はいっぱいますからね。
その高みから引きずりおろそうと、いろいろトラップを仕掛けられることも多いだろうし。
そのあたりもしなやかにしたたかにかわしつつ、生き馬の目を抜くエンターテインメント業界を、
これからも生き抜いていただきたいです。
こんな野良犬ましゃのエピソードだけじゃアレなんで、
明日は、たまリクで披露した「Calling」にまつわるステキなお話を。
|