2014年07月15日(火) |
軍師官兵衛「本能寺の変」 |
「本能寺の変」は、戦国時代のクライマックス。
いろいろな役者さんで何回も観てきましたが、わたしにはいまだに、子どもの頃に観た
1973年(今から41年も前ですよ!)の大河ドラマ「国盗り物語」での、
信長・高橋秀樹、光秀・近藤正臣、秀吉・日野正平、による本能寺の変が一番印象深いです。
信長のカッコよさ、光秀の色っぽさ哀れさ、秀吉のサルっぽさが、
今でもいくつかのシーンと共に、鮮明に脳裏に焼き付いております。
最近ではNACSの舞台「WARRIOR〜唄い続ける侍ロマン」の戸次重幸氏の信長、
めっちゃカッコよかったけどね。
ほんとにね、シゲさんもあんなカッコいい信長演じておきながら素はミスター残念なんだから。
光秀は一番最初に見た近藤正臣氏がステキすぎたので、
光秀イコール美形、の図式が出来上がってしまい、
申し訳ないですが小朝師匠の光秀にはちょっと感情移入できかねる。
いや、小朝師匠にはまったく落ち度はないのですが。
話が逸れまくりました。
官兵衛ですよ!
今回のクライマックスは、本能寺の変よりも、それを知った官兵衛の覚醒っぷり!
あの表情のひとつひとつ、目線、動作のひとつひとつに、もう本当にゾクゾクしましたわ。
直前の番宣番組で、岡田くんが官兵衛役を引き受けたのは、このセリフを言いたいがためだった、
というエピソードが紹介されていて、そのセリフというのが、秀吉への「ご運が開けましたぞ」だったと。
殿のご運が開けたのですぞ。
開けました。ご運が開けました。
今は亡き竹中半兵衛様の思いをお忘れか?
半兵衛様は殿が天下に名乗りを上げるのを待ち望み、
それがしが軍師で支えるよう、言い残して逝かれました。
今こそ、その時でございます。
上様の死を毛利に悟られる事なくすぐさま京に引き返し、
誰よりも早く謀反人・明智光秀を討つのです。
それこそが、亡き上様のため。
そして、天下のためでございます。
取り乱して泣きわめく秀吉に、冷静沈着に言い含める官兵衛の鬼神のような凄みといったら。
泣きわめく秀吉もそりゃ冷水を浴びせられたような顔をして正気に戻るわ。
これまでの「軍師官兵衛」の中で、最高のシーンです。
自他ともに認める歴史通でいらっしゃる岡田くんによると、
「殿のご運が開けましたぞ」の言い方には諸説あって、秀吉の耳元でささやいた、という説も。
でも岡田くん的には、ただささやくだけではない言いかたを、ずーっと考えていたのだそうです。
信長に対して逆心などみじんもない官兵衛の第一声が
もしこれだったとしたら、本当に衝撃ですが、
情に流されることなく、実に的確な助言をしたわけで、
まさしくこの瞬間に、本物の軍師が誕生したのですね。
「本能寺の変」には「秀吉黒幕説」というのもあり(「WARRIOR」はその設定だった)、
となると官兵衛もからんでいるかもしれないのですが、これについての岡田くんの意見はこちら。
来週の中国大返しも楽しみです。
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