2014年09月22日(月) |
ましゃ×大友監督@たまラジ |
20日(土)のたまラジにるろ剣の大友監督登場。
ましゃ師匠とのトークが楽しいこと。
るろ剣実写映画を3部作でやりませんか? というお話が大友監督のもとに来たのは、
「龍馬伝」の撮影も終盤(2010年の秋)にさしかかった頃だったそう。
原作を読んだら少女漫画っぽかったので、「俺(大友監督)からは一番遠いなぁ」と思ったと。
でも、龍馬さんが「みんなぁが笑って暮らせる世の中を作るがじゃ」と言ってた先の明治時代の話で、
「龍馬伝」とのつながりを感じたのと、日本の漫画、しかもサムライもの、さらにアクションもの、というのは、
海外での認知度も高いというのはずっと前から感じていたこともあり、
「俺がやるのはこれなのかな」と、自然と思っていったのだそう。
そして2011年から、この3部作を完成させるのにかかった期間は4年間。
たけるんがたまラジに来たときに、「続編があったら福山さんに是非やってほしい役がある」と、
主役自らオファーしたことについては、
大友 「比古は剣心の師匠だし、剣心をあそこまで高めちやうと、なかなか(比古を)できる人いませんよ。
僕は健が福山さんに直接オファーしてたの、オンエアで聞いてましたけど、
俺、『行け行け!』言ってましたから。『そこで「イエス」を引き出せ!』と。
だって他にいないから。他にいないって時にね、誰を思い浮かべてるかと言ったら、もう。」
大友監督は原作者の和月さんと一緒に試写を観たそうですが、
ましゃの比古師匠を、和月さんは本当に喜んでいたそう。
大友 「ほんと喜んでたよ。興奮しちゃってて試写のあともしばらく帰らなかったくらい。
ものすごく喜んでました。ほんっとに喜んでました」
比古を演じるにあたってましゃは、
福山 「るろうに剣心に出てくる人はすべて、基本的に、人生うまくいってない人しか出てない。
時代に翻弄されうまくいってない自分の人生を、どうやって自分の理想や
自分の思う幸せにたどりつけるのか、って、あがいてる人たちの物語。
比古は大人ゆえに、そこからちょっと引いて、山に籠っちゃってる。その感じと、
あともう一つ大事にしたいなと思ったのは、剣心というものを生み出してしまった責任、
これをいかにとるのか、という、そのふたつ」
「龍馬伝」以来のましゃとの再会に大友監督は、
大友 「福山さんと現場で一緒するのは3年ぶりでした。久しぶりに志賀の山奥で撮って、
僕本当に興奮してましたから。比古って自分のルールがある人じゃないですか。
他の連中が刀で表現せざるを得ない哀しい人たちなんだけど、比古って自分でお酒を作り、
自分で作った器で呑んだり、その完結の仕方って、山に籠ってはいるけど
すごく豊かな人だなと、僕は思った。
一子相伝の飛天御剣流は、あまりに強いが故に、外に出ちゃったら必ず誰かに利用され、
誰かに加担するようなことに巻き込まれていく。それを防ぐために、自分で前向きにポジティブに
あの世界に籠っているあり方が、すごく魅力的なんです。
そのポジティブな大きさをちゃんと表現するって、実は難しいことだと思っていて。
そこがね、福山さんにやっていただいたおかげで、
剣心に与えるものや、久しぶりに会う自分の子供みたいな剣心への愛情も感じたので、
そのへんのデリケートな感じがすごく伝わったのでね。」
福山 「比古は、人斬りになっちゃった剣心に、自分で引導をわたさなきゃ、というのと、
もしそれができなかったら、俺自身も死ななきゃ、という、ふたつの気持ちがあったと思うんです」
大友 「俺、だから、怖い福山雅治ってすごい好きだったの」
福山 「はっはっはっは」
大友 「(剣心相手に)久しぶりに刀取り出してやるじゃないですか。竹林のシーンとか。
ああいう怖い福山さんがすごい好きだった。あと、俺がすごくこだわってたセリフがひとつあって、
『明治という時代は甘くはないぞ』って、剣心が出ていく時に言うんだけど、
俺、これはね、龍馬をやった福山さんだからこそ。
サラっと言ってるけど、あれにちゃんと重みを感じれたのは、俺的にはしてやったりというか、
俺はすごいホクホクだったの。誰もわかんないけど、俺ひとりで大興奮してた」
このセリフは確かに、福山龍馬さんが大好きだった者にはすごく感慨深いものがありました。
その実現のために奔走したけど、結局「明治」を見ることはできなかった龍馬さん。
いま、その明治を生きている比古師匠の後ろに、龍馬さんの存在を感じないわけないですから。
龍馬さんが生きていたら、どんな生き方になっていたのかな、と、思わずにはいられませんでした。
福山 「何をOKにするか、何を使うかがわからないのが大友組の素晴らしいところ怖いところで。
剣心との殺陣のシーンでちょっとアクシデントがあったんですけど、
僕がちょっとミスったんです。
健は当然そうは言わないんで、『そんなことはつきものですから』って。
でも、そのアクシデントがあったものが、最終的にはOKテイクとして使われてた」
大友 「だってすげぇんだもん」
福山 「使ったんだー、これー、と思って」
大友 「大暴れしてるんですよ比古が。それがすごく良かったんですよねー」
写真集には、剣心の左の白目が赤くなっちゃってるショットが1枚あるのですが、
きっとこのときかもしれませんね。刀の鞘が当たってしまったらしい。竹林のシーンですね。
師匠の殺陣には師匠ならではのクセを入れたのだけれど、
その中にはブルース・リーへのオマージュ的なこともあるのだそう。
大友 「師匠のそういうクセが、師匠としての余裕に見えてよかった。
剣心は余裕がないし、心情的にも追い込まれているし、
かつて師匠にさんざんやられて鍛えられてるから、小さいころの記憶、関係性は
そのまま引きずるじゃないですか。
比古さんとの関係では、剣心はいつまでたっても弟子というか。
だからふたりが向き合った時に、一挙に師匠と弟子になっていく。
で、その弟子が弱っている時に、比古がね、その弱みに乗じて攻め込んでく感じがね(笑)・・・」
福山 「楽しいんですよ。ほれほれ〜って」
大友 「それが比古のキャラクターとしてよく見えるという。気持ちよく蹴っ飛ばしてたもんなー」
長いので続きはまた後日。
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