今日はたけるんと大友監督で、
都内の9劇場で「大ヒット御礼舞台挨拶 『伝説の御礼編』」を決行されていたのですね。
ましゃ師匠からのメッセージもあったようですよ。
映画『るろうに剣心』公式アカウントで読めます。
さて、昨日の続き。
大友監督は「そして父になる」の映画も大好きで何回も観たそう。
大友 「『そして父になる』はいろいろなものをそぎ落として、シンプルな気持ちだけを見せていましたが、
るろ剣はアクションで内面を見せていくやり方なので、とても好対照なアプローチ。
僕としては、『そして父になる』の次に、福山さんがるろ剣に来てくれて、
大暴れしてくれてるっていうのがすごくよかったなって。
残酷なまでに強かったり怖かったりという福山さんは、龍馬でも見せてないじゃないですか」
福山 「そうですね。やさしい方向でしたからね、龍馬さんは」
大友 「はい。だからワクワクしましたね」
福山 「竹林は、一見足場がよさそうにみえて、実はすごく足場が悪い。
竹の切株がいっぱいあるんですよ」
大友 「そうなんですよー。やばいですよあそこ」
福山 「やりにくい。でもそのやりにくさが必死さを生み、
必死さが想像できなかったものを引き出したりする」
大友 「そう思います、ほんとに。
そこは残念ながら、楽な方を選ぼうとした瞬間に、風向きが変わっちゃったりする。
(←「間違っちゃったりする」にも聞こえる)
だから茨の道を歩まなきゃいけないんですよ、我々は」
福山 「大友さんが何度も観に行ってくれた『そして父になる』も、僕にとっては茨の道で、
お芝居をやったことがない子供たちに追い込まれた。
るろ剣も、いい意味ですごく大変でした。あんな大変になるとは思わなかった。
出演者みんな言ってると思いますけど」
大友 「でもやっぱり、それゆえの良さは滲み出てるしね。嘘じゃないものが撮れているという」
福山 「不器用な男たちの生き様が描かれているのが『るろうに剣心』。
このことが、実写化されたことですごく浮き彫りになったな、という感じでしたよね」
大友 「そうですね。生身の人が演じると、複雑な感情が見えてきますから。
でもやっぱり、うまくいってない人たちってかわいいですよね。
チャーミングですよね、それぞれの人物たちが。
そこに超然として出てくる比古さんも、剣心見送って、
『死ぬなよ』って言ってひとりぼっちになった背中とか、
ああこの人もいろんなもの背負ってるな、ってことを、現場ですごく感じたんですよね。
比古さんも、原作では無敵の比古だったけど、実写化したら人間になったというか」
福山 「それにしても健くんは、本当にがんばりましたね。
相当なプレッシャーもあったんじゃないですか?」
大友 「あしかけ4年、このプロジェクトを背負って、一歩間違えれば怪我するし。
でも21歳22歳くらいから25歳くらいって、振り返ってみると
男が一番変わる時期かもしれませんね」
福山 「そうですね」
大友 「福山さんがまさに、龍馬を演じながらいろいろな意味で変わっていったように、
一緒に龍馬と生きていったように、
健くんは健くんで、剣心と一緒にぶっとく成長してきたな、という感じが僕はしていて、
僕もすごく嬉しいです。それを記録している感覚になって」
福山 「映画でありながら、俳優・佐藤健の成長物語も同時に記録できてるという感じですよね」
大友 「はい。そこが今回もまたね、楽しかったですよ。次々に龍馬伝チームが集まってくるし」
福山 「集まりますよ! 次に何かやってもたぶんまた集まってきますよ」
最後にましゃの男性限定のライブのお話が出た時には、
大友 「俺行きてぇそれ!」
スピンオフや続編を望む声もあるという話には、
大友 「(師匠のスピンオフで)無敵の清十郎見せてやりましょうよ! でっかいのと戦おう!」
とか、本当にエネルギッシュな大友監督。
さすが茨の道をあえて選ぶ人は違いますな。
そしてその茨の道を、一緒に歩む覚悟のあるスタッフや役者たちがわらわらと集まってきて、
こういうものができあがる。
さ、今週は是非2回目を観に行きませう。
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