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verbal representation

2004年11月14日(日) illumination

風は北向き 早足で冬が近づき
クリスマスが近いことを
都会の街がライトアップされて気が付いた

郷里は初雪が降ったとニュースで伝えていたけど
去年はそんなことも気にする事も出来ないくらい
あたしの心には余裕がなかった

心配掛けるからと連絡をしてくれなかった
そんな心遣いに心が痛んだ
あたしはそんなに弱くは無いとそう言いたいところだけど
最近のあたしは 本当に弱くなった

あと一ヶ月とちょっともすれば
あれから一年が経とうとしている

あと3ヶ月もしないうちに
あなたが居なくなってから二年も経ってしまう

寒さが身に凍みるけど それがまた切なくさせてくれる
忘れちゃいけないと言ってくれているようで

ここはあまり雪が降らないけど 
逆にそれで良いのかも知れない
郷里の雪はあまりにも白く 深々と降り積もって
痛みも悲しみも全て忘れさせてしまうくらい
覆いつくして消してしまうから

太陽の光が雪に反射して 
影が無くなってしまう程 明るく照らしてしまうから

だから この位でいいのかもしれない

厳しい冬がまたやって来て
悲しみがあたしを再び襲ってきても
都会の明りは消えることの無いように
暗闇の中にずっと居続けるなんて事は
もうやって来ない

だって今のあたしはあの時と違う

まだまだ弱くて臆病だけど

独りじゃないって 信じられるから


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