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verbal representation

2004年11月24日(水) passage

無意識に伸ばした腕に 君の髪が触れた
洗ったばかりの しっとりとした柔らかい髪

どちらともなく抱き寄せて まるで空気を抱くように
手を滑らせる 髪が絡まることなくすり抜けていった

君の顔が すぐ近くにある
近過ぎて 目も合わせられないほどに

微かに触れる唇が まだ少し濡れているようで
その唇が乾かないように 瞳が潤いを失くさないように
僕がずっと 抱きしめているから

失くしたモノを求めるように 君は僕を抱きしめた
抱きしめていた腕に 力がこもる

決めるのはいつも君の方だけど
どこかに導いてあげることは 僕には出来る

暗闇の中に居るのなら
少しずつでいい 僕が側に居ることを忘れないで

ホントは強い君だけど

本当は弱い君だから

君が僕を求めてくれている限り
君が僕を忘れない限り

僕はずっとずっと 側に居るから


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