無意識に伸ばした腕に 君の髪が触れた 洗ったばかりの しっとりとした柔らかい髪
どちらともなく抱き寄せて まるで空気を抱くように 手を滑らせる 髪が絡まることなくすり抜けていった
君の顔が すぐ近くにある 近過ぎて 目も合わせられないほどに
微かに触れる唇が まだ少し濡れているようで その唇が乾かないように 瞳が潤いを失くさないように 僕がずっと 抱きしめているから
失くしたモノを求めるように 君は僕を抱きしめた 抱きしめていた腕に 力がこもる
決めるのはいつも君の方だけど どこかに導いてあげることは 僕には出来る
暗闇の中に居るのなら 少しずつでいい 僕が側に居ることを忘れないで
ホントは強い君だけど
本当は弱い君だから
君が僕を求めてくれている限り 君が僕を忘れない限り
僕はずっとずっと 側に居るから
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