例えばもし ここから放れてゆくとしたら 何処に向かって 歩いていくのだろう
例えば小さな 船を水面に 浮かべて流れてゆくとしたら 一体何処に 辿り着くのだろう
風の流れに吹かれていると どこまでも行ける気がして
大きな空を眺めていたら どこまでも飛べる気がして
不安の空気が私を満たしていったのに いつの間にか薄らいでいた 時間のせいか あなたのせいか それともまた違うものなのか
種までは消すことはそれでも出来ないけど この種で私は どんな花を咲かせられるだろう
花が咲いて 枯れていっても またたくさんの種が出来る
そこからまた たくさんの花が咲くのだろう
あなたは何処に行ったのだろう 私は何処に居るのだろう
それでも私はたくさんの花を育て続ける たくさんの種を抱えながら
あなたのように
あなたの育てたたくさんの美しい花のように
たくさんの花を 育て続けたい
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