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2005年04月07日(木) 辛夷

先に進む足と 支え木にしがみつく腕
振り返った心に 後退せよとの声が響く
しかし麻痺した頭に考える余地は無く
心を何処かに置き忘れたそのままで
身体だけが ひとり歩き

立ち止まるのは 強さか弱さか
振り返るのは 愚かな心か
立ち止まることさえ恐くて
直視出来ないでいる 正体も何もわからないモノに

目隠しをされて 何処かへ連れ去られ
放り込まれた牢の中で 獲る(える)モノはどんなモノだろう
得られるモノとはどんなモノだろう

ふとこないだ目に入った儚げに散る桜のことを思い出す

・・・でも それよりも私は
これからの宿命を知ってか知らずか生まれてきた
あまりにも白い 大きなこぶしの木が

やけに 愛しかった


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