何をそんなに焦っているのと 問い掛けた言葉は雨に濡れて どうして不安が私を満たすと 厚く覆われた雨雲を見上げた
頼らなくても生きていけると 振り払った その手で 縋りついた そんな私に まだ希望を見せてくれると言うの?
ねぇ あなたは何処? 誰を見てるの? 憧れなんて一方的な 片思いのようなものなの?
ねぇ 私に何が見える? 何を見てる? 誰を見てるの? もうそれすらもわからなくなってしまいそう 早く此処から・・・
雨音だけが異様に優しく 部屋の中に響いていた 薄暗い部屋で点けた蛍光灯が なんだか私にはあまりにも眩しくて 傷だらけのココロに沁みて 慣れた手つきで でも震えた手で ・・・明かりを消した
もう戻れないと 戻らないと そう決めたのに いつから私は こんなにも こんなにも 弱くなってしまったんだろう
そう きっともう何もかも わかっているのかもしれないね 自分の気持ちとか あなたの気持ちとか
でも 本当はこんなんじゃないって 何処かで思い続けてて 素直に認められないでいる 正体も何もわかりもしないで・・・
わかろうともしないで・・・
此処から早く・・・
逃げ出してしまいたい
でも 逃げられない 絡みついた 蜘蛛の糸 重い鎖 鉄条網
もう 振り払うことなんて
……出来ない。
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