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verbal representation

2005年07月15日(金) 浴衣

嫁に出て 母の形見でも開くかのよに
懐かしき 愛しき物を抱くように
紐を解き 衣に触れる

一度も袖を通したことの無い
美しい処女の乙女のようなのに
どこか懐かしさを 感じず時はいられない

一針二針 魂込めて
私の為に 私の為だけに

生まれた時は 汚れなき存在なのだとしたら
何時の間に汚れてしまったんだろうか

それでも少し 袖を通せば

清められたような そんな気になる



何とも 可笑しきこと・・・


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