嫁に出て 母の形見でも開くかのよに懐かしき 愛しき物を抱くように紐を解き 衣に触れる一度も袖を通したことの無い美しい処女の乙女のようなのにどこか懐かしさを 感じず時はいられない一針二針 魂込めて私の為に 私の為だけに生まれた時は 汚れなき存在なのだとしたら何時の間に汚れてしまったんだろうかそれでも少し 袖を通せば清められたような そんな気になる何とも 可笑しきこと・・・