word...
verbal representation

2006年08月10日(木) ray

急に涙が溢れてきた。

何かを、思い出してしまったから。

きっとそれは、漠然としたぼんやりとした過去の記憶。

大切にしてきたものと、大切にしたいもの。

本当は失くしたものなんて何も無いのに。

私には、もう、何も無いようなそんな気がして。

そこに在るのに。傍に居るのに。

いつから恐くなった?いつから。

あたしはガラス越しにこの世界を眺めるようになったのだろう。

手を伸ばしたらきっと届くと信じていたのはいつだったかな。

ねぇ、それでもこの闇の中で。

僕は君だけは失いたくなくて、必死に言い聞かせたんだ。

遠くなんかない。僕には君がいるからって。

周りを敵に回しても、誰かを傷つけても。

僕の一番は、君だけだから。

依存から、共存に変えられるように。

僕は手を伸ばして生きたい。

君の手を、君に手を差し出せるように。

君の隣を、歩いていけるように。


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