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verbal representation

2006年08月04日(金) occur

憂鬱だった今日。

儚かったとそう感じていた今日。

それが『昨日まで』に変わった。

『今』は、そう感じていない。


真っ只中に居る人には、

きっと儚さなどは感じない。

暑い夏。

きっと短い夏。


儚いと、懐かしいと感じなくなったのは、

過去を過去と認めたのだろう。


人が決めたはずの境界線は、

結局必然で、大きな流れの中の一つで、

誰も客観的になんてなれないから。

小さな。ほんの小さな点が。


儚かった。抱きしめたかった。

抱きしめて欲しかった。愛したかった。

愛していた。ずっとずっと好きだった。

きっと・・・たぶん。これから先も、ずっと。


客観的に、他人事のように。

そうすることで護れるものは護るべきものじゃなく。

護りたいものでもなく。

結局失うものの方が多かったから。


何回手を伸ばそうとしたかな。

何度躊躇したのかな。

何度泣いて、何度目を逸らして、

手に出来たものは、どんなものだっただろう。

私が欲して手に入れたものとは、どんなものだったのだろう。


手も足も在るのに。

目も耳も鼻も口も在るのに。

心もちゃんと、ここに在るのに。


見えないけれど、きっと。


翼も、ちゃんと在るから。




ちゃんと、在るんだから。


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