声優さんと映画とアニメと
もくじ一覧|前の日|次の日
2004年12月06日(月) |
ザ・ウォッチャーとカルメンのつづき |
森川さん目当てで、某密林ドットコムで固め買い(大人買いとも言う?)したDVDが続々と届いて、観きれてないのが15本ぐらいたまってます。 そんなわけで、今日はキアヌを観ようと思って、ザ・ウォッチャーを観ました。 イヤッダー・うっそー・おだまりぃ、という感じで、大大好きなジェームズ・スペイダーが主演じゃあーりませんか!!もう、もっと早く手にれておけよかったのにって後悔しきり。クラッシュとかセックスと嘘とビデオテープとか(結構な頻度で私の日記のタイトルがこれのまねです)スターゲイトや僕の愛しいひととか、私のスペイダー熱が盛り上がった3年ぐらい前にLDやVCRでいっぱい揃えたりレンタルしたのですが、これはその後に仕事が忙しくなった時期、すっかりスペイダー熱が冷めて忘れていた作品だった。 でもって、キアヌがあの顔のまんまで悪役だ! 2枚目主役スターの誰もが、2枚目連投に飽きて、いっぺんはやってみたいと夢みる、クールでかっこいいけど憎々しくて、でもどこか同情できる悲しみとかはかなさを持った悪役(トムもコラテラルで悪役やる夢を実現)をやらせてもらっていたとは、いやはや・・・スィートノーヴェンバーと見比べ180度違うキャラで、大変面白い。 でもってキアヌの吹き替えが森川さん。最初の5分ぐらいは違和感あったのですが、5分で違和感が消えました、もう、あとは全部とても嵌っていて、とても冷酷で無邪気な悪でした。 一方スペイダー様(ヨン様みたいだ)を小山力也さん、ごめんなさい、 声が合わないってずっと最後まで観ながら思ってました。 お芝居に文句はあまり無いのですが、ジェームズの声は見かけとか身長以上に太くて低く良く響く声なんです、小山さんごめんなさい、スペイダーファンとしては声と台詞の感じが違和感ありまくりでかなり不満でした。堀内賢雄さんもしくは宮本充さんにやってもらいたい感じ。森川さんでもいいんだけど・・・この場合主役の二人のリバース版も収録してどっちでも好きな方が聴けるなんて、夢のようなお話はないわな・・・とほほ 森川さんの悪役って、アニメでは多いけど、映画でも決まってますね〜おまえらで冗談で檜山さんに、客席の後ろの方を指して、”みろ人間がゴミの様だうぁはっはっは”てやったブラックヨン様、あの悪役台詞すり込みっぷりを思い出して、ちょっと楽しかった。お定まりの二枚目役ばかりだと、演技が類型化してしまうので、いいですねこういうのも。森川さんはクールで知的な印象のキャラに仕上げてました。キアヌもさぞや楽しかっただろうな・・・ それにしても、第一声の”ほぉ〜ぉ”の声の感じ、節回し、森川節炸裂でした。ほかにも”あぁ〜ぁ”(叫びじゃなくて、同意の時とか、思い浮かべて、あーあれね的につかう”あぁ〜ぁ”)も、何をさておいても森川とわかる節回しで、知的でクールで甘い感じがして大好き。 さて、お話の方は、演出も脚本もそれほどには大作したサスペンスじゃなくて、どんでんがえしも無くて、フェチでおたくでクールながらも得体が知れない狂気キャラのキアヌと、素敵でハンサムなんだけど、実はかなり優男で体も心もかなり痛んでるスペイダーの刑事キャラとの正面ガチンコ対決なんだけど、脇の刑事さん(顔みると悪役)の人が、実はひょうひょうとしていながら、犯人大追跡中に携帯で普通のしゃべり方で電話してるし、あげくに電話を切らないまんまで、犯人を投げ飛ばして、足で押さえつけて電話の続きで普通に会話してるし、リーサルウエポンの様なタフガイだった。
昨日は疲れて寝てしまったので、カルメン(R18指定だったぞ)の途中から見直した。カルメンの吹き替えの件、どうしても某女優さんに愚痴百連発になる、どうでもいいシーンが結構ましに聞こえて、肝心のシーンでは・・・コメントしたくない。でも濡れ場はまあそれなりにヤレテタ。 官能的で奔放な女性カルメンに振り回され、愛のために平気で殺しまでするようになった、最初はうぶで純真な兵隊さんだったホセ=森川さん、もう悪女に振り回されて、泣くし、怒るし、懇願するし、かなりいろいろ、押さえた調子を基本にしながらの感情表現の妙を楽しめます。台詞も比較的多い作品だといえるでしょう。押さえた演技の中に、情熱と運命に翻弄される感情のほとばしりを感じる森川さんじゃないホセには、マジで可哀想だなとしみじみ思った作品です。 ほんとに、カルメンみたいな女と過去出あった事があるけど、実際にこういう女は悪魔だ、それなのに男は片っ端からコロッと落ちちゃうし、使い捨てられても仕方がないほどに恋は盲目なんです。
|