声優さんと映画とアニメと
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2005年01月01日(土) 謹賀新年・・・春抱き5&他雑記

今年も森川さんに良い仕事が沢山廻ってきますように。
納得がいくお仕事が出来ますように。
私にも時間の許す限り森川さんのいいお仕事の成果が楽しめますように。
いくつかイベントに行くチャンスがありますように。
ついでに私の仕事も上手く行きますようどうぞ宜しくお願いします。
神様いっぱお願いして済みません。
パン、パン

新年早々、ダーマ&グレッグで大爆笑、何回観ても面白い。今日のオンエアーの第8話は(傑作選らしい)エンディングで森川さんがアドリブで『○×△□、ちんちんちんと〜〜〜(最後の方は良く聞き取れない)』と歌うので、最後まで目が離せないっていうか、エンドロールで耳だんぼ状態。

ゼロ・トレランス(DVD〕>>
スウェーデン映画、原語まったく理解不能な珍しいDVD、舞台もストックホルム?ちょっとドイツに似た町並み、出てくる人もみんなおっきいし、金髪が多い。雰囲気がすごくヨーロッパ、女性の出る比率が高い割に、お色気キャラとかが居ないのでリアリズムがある(最近のハリウッド映画では、メインの女の人にはお色気馬鹿女か逞しいヒロインがお約束なので類型的すぎ)
さて、森川さん演じるユーアン刑事は、殺人犯を追いつめながら取り逃して、目撃者が脅されて証言がとれず、あげくに嵌められて追われる立場になるが、逆境にめげずにどんどん犯人を追いつめていく執念の刑事さん。ちょっとごっつい感じだがストイック(昔家族を失った)な心やさしいタイプ。声はすこし太めの落ち着いた演技、でも、結構キャラクターに上手くシンクロしているので、観ていてストーリィにぐいぐい引き込まれる。安定した良い演技。こういう役やらせると、ホント上手い!!あのブロウがうそみたい。きっとジョニーの吹き替えの時はりきみ過ぎたか監督の要求だったのだろうな・・・昨日のセブンといい、渋い演技も、柔らかい演技も、いい感じ。

Webパステルコレクション(インターネットラジオ)>>
風邪ひいてますね、森川さん。裏パスの賢雄さんが、今日(録音日)はけんじゅうライブの翌日(20日)とゲロしてます(爆笑)。森川さんも先週と今週の録音では阿部さんが居ない事から、18日の(お渡し会の日)午後から夜、もしくはけんじゅうトークライブの19日に2本録りと推理。
やっぱり予想通り、お渡し会の日は既に風邪気味だったのね〜!そんな気がしたので・・・もう直ったかそれとも悪化して例年通り寝込んでるのかな、お大事に〜。それにしてもフレンチ風のおせちってどんなでしょうか?大好きなワインと一緒に食べるとか、お正月にワインですか・・・通ですな。
実は今日の今日まで、彼がワイン好きとは知らなかった。知らなかったけど、お酒なら何でも飲むだろうと思って、セイントビーストライブの日、急に思い立って中野サンプラザ近所の酒屋さん在庫一掃セールで見つけた激安ドンペリのロゼ(ちょっと有名なシャンパンだけどロゼはめずらしい)を差し入れしたのだけど、飲んでくれたかな?

今度の少林サッカーはダーマ&グレッグとかち合うぞ、どうする・・・

今、WOWOWで指輪の3をやってる。このシリーズは1をアメリカで観て感激感動の嵐、で2も3も映画館へ各3回は見に行った〔爆)DVDも長短持ってる(3はまだ長い方を手に入れてないが)し、何回も観たけど、一番好きなのは2の戦闘シーン。痺れる演出、アラゴルン様〜〜〜状態。で3の出番が少なすぎるのが不満のネタ。そう、アラゴルンを徹底的に主人公にしたコレクターエディションを作って欲しいと言う勝手な要求。でもって吹き替え版のアラゴルンの大塚芳忠さんが実は不満。
じゃあ誰が良かったか?うーん、堀内賢雄さんが良かったのではないだろうか?それとも磯部勉さん。と、個人的にはファラミアを森川さんで聴きたかった。エオメルでも良かったが・・・森川さんが指輪の吹き替えに絡めなかったのがすこしだけ残念な気がする。

以下BLの話題

ちんつぶ>>
これ〜〜〜聴きました、どうコメントしていいのやら〜〜良くこんなお話を考えついたし、良くまじめにお芝居してる(笑)。すごく面白い話だが、大人のおばさんには笑えないギャグ満載。CDになっているのが信じられない作品の筆頭。それにしても、宮田幸季君すごい可愛い声でるね〜〜。
石田君と宮田君は男性声優界の貴重品だと思う。

春を抱いていた5>>
そろそろ感想を書こう。前半は岩城さんが香籐君の生まれてこなかった赤ちゃんの水子霊にさいなまれる話。お正月ネタをはさんで後半はロスへ二人で旅行してカジノリリィの主役のお二人さんと絡む話。
それ以前の春抱きでは、三木さんの、感情が起伏する演技が光っていて、いつも押さえ気味の岩城役の森川さんが不利なんだけど、今回はセリフ量も多くてめいっぱい行けてます。そのうえ、何だろう、いろいろな心理的変化が上手く表現できてて、聴いていて実感できる。
今回のドラマでは香籐は後半のエピソードで心理的成長が描かれるが、前半は岩城の一人舞台に近い。とにかく、夢にうなされて、何もしてない香籐をごつんとげんこで殴る岩城さんには男の世界を感じた。

そう、男の世界でちょっと書きたい。
とにかくBLというのは作者が女性で、聴くのも女性のせいか、どうも描かれてる世界の男性の心理描写が女性の目から見た世界でたまに違和感がある。私は男じゃないが、理系出身でエンジニアという学歴と仕事のせいで30年ぐらい女がほとんど居ない世界で生きてきたせいで、実はこの女性の目から見た男性心理というのが、結構疑問が多い。男はそうはかんがえないんじゃないか・・・とついつい思ってしまう。演じる声優さん達はきっと、お仕事なんで少しぐらい違和感あっても上手く消化してそれなりの雰囲気に演じてしまっているのだと思うが・・・女性の視点だとどうしても対人関係に甘さが目立、というか相手に対して優しすぎる気がする、男はもっと相手を突き放してるし、冷たい。たとえ恋愛対象の相手であっても、心理的な側面をあれやこれやとは深く考えないだろうし、なにより自分の世界がもっと確立している気がする。
その点で、春抱きの二人の関係はぎりぎりの線で私の男性観でもあり得るかもしれない気がする中間世界。さっきは男性は他人にもっと冷たいと書いたが、実は自分の懐へ入れた相手に対しては逆に女よりも太い絆があると思う。男の親友は相手の為に命を賭けられる、女の親友は命を賭けないと思う。その点で男の親友(恋愛も含めて)は女性同士の関係よりは深い部分で結ばれてるし、それが相思相愛なら、こんな感じかもしれないと思う。なにより受けの岩城が中性的でなく、どこまでも骨っぽい男性の部分を残したキャラクターになっていることと、森川さんがそれを上手く演じている事が私にリアリズムを感じさせている部分であると思う。
香籐の岩城への惚れ方描写では、二人の関係は敬愛に近いのか?香籐が岩城に女を感じている部分があって以下の私の仮説には??な場合もあるが。香籐の考えが女性の本音に近い気がするので、セックスの時は香籐は攻めだが、実際の作品の中での役まわりは女性の部分を担ってる。岩城はセックスでは受けで表現されているが、心理的にはきっちりと男の役割を担っていて、この中途半端な攻守の混ざり具合が他のBL作品にはない雰囲気を醸し出している。面白い作品だ。この微妙な関係を、主演の二人はきちんと了解した上で、実に上手く心理描写をコントロールして演じている。
なんだか、講釈が長くなったが、この春抱き5では、役者さんの演技の呼吸が絶妙で、あまりにリアルで、どんな関係になっていてもありだなと思わせてしまうほどに説得力がある。この二人、この作品でまた一つのハードルを超えた気がする。

BL作品で演じる役者さん自身が、自身の充実ぶりを実感し、なにか手応えを掴んだとしたら、きっとそれが糧になって、他の吹き替え作品やアニメ等あらゆるジャンルの彼らの仕事に生かされるに違いない。そうなればファン冥利に尽きるというものだ。

ほんの短いセリフのセフィロスが、あんなにもの凄い絶妙なニュアンスと迫力で演じられる森川さん、BLでの経験がかなり生かされてるのではないだろうか?奥が深い人だ。


まいける2004 |簡易メールシルバーナの船室(コラム)

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