ゲンゾー日記
2008年07月12日(土)  うどんげの花 

ボクがまだ犬相の悪い犬なので、今日も別の話を書くのだ。

この写真は壁から生えた、伝説の「うどんげの花」なのだ。
「花」と呼ばれているけど本当は植物ではなくクサカゲロウという虫の
卵なのだ。

どうしてなのか知らないけど、昔、日本ではクサカゲロウの卵は「3千
年に1度花が咲き、花が咲いた時に如来さまがこの世に現れる」という
仏教伝説の「優曇華(うどんげ)の花」だと勘違いされていたらしい。
どう見ても植物じゃないのに、誰がそんな嘘を言いふらしたんだろう。

このクサカゲロウという虫は緑色で透き通った羽のきれいな虫なのだ。
成虫はきれいな虫だけど、幼虫の時はてんとう虫の幼虫を凶暴にしたよ
うな大食いの怪獣虫なのだ。
この幼虫は野菜につく悪い虫をムシャムシャ食べてくれるという大食い
の虫なので、農薬の代わりにこの幼虫を畑にまくという方法も実際に行
われているらしいのだ。

農薬をまくよりもクサカゲロウの幼虫をまく方が気持ちがいいかどうか
は別として、この幼虫を箱詰めにして売っている商品の名前がすごい。
その名も「カゲタロウ」なのだ。
ボクの庭で孵化したこの幼虫を見つけたら迷わず「カゲタロウ殿!」と
声をかけてみたいのだ。


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