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5回の採卵を終えて・・・ 【周期12日目】 - 2005年03月22日(火) 今朝もいつものように採卵をしに病院にいった。 数が少なかったからそんなに耐えられない程の痛みではなかったが、 相変わらずお腹をグググ〜っと看護師さんに押されたのは苦しかった。 2時間休憩して、待合室で待っていたが、なかなか名前を呼ばれない。 結局一番最後。なんとなくやな予感。 問診室に入ると、 「まずは、内診してからご説明しますね」 ・・・やさしい先生だ。表情だけで大体わかってしまったよ。 一生懸命つとめて明るくお話を聞き、次の方針を相談し、 お会計が終わると逃げるように病院を出た。 涙が出て仕方がなかった。 この病院に通いはじめて泣いたのは2回目。初診の時以来。 とにかく、この場から早く去りたい!そんな気持ちで、 急いで電車に飛び乗った。 電車の中でも目がウルウルしてくる。 駅について家に帰る道のりでも涙がこみ上げる。 そんな状態で歩いていたら、大家さんのご主人に会ってしまった。 目が赤かったけどこの季節だから花粉症だと思ってくれないかな。 家に入ると、琴ニャンをなぜながら、ぽろぽろ涙がこぼれる。 この半年、こんなに泣いたことないのに。 今回、数は採れないとは思ってたけど・・・ゼロだなんて。 空胞でもなく透明帯のみでもなく、まったく卵胞が採れなかった。 モニターで見えていた、まーるい影は何だったの。 いつも見掛け倒しばっかり。 チューブの中も全部探したけど、まったくなかったんだって。 先生は励ましてくれるけど、でも卵が取れないんじゃ話しにならない。 何回やってもしょうがないんじゃないか。 転院したって、薬が効かないんじゃこの状況には変わりがないんじゃない? そんなに私の身体って老けちゃってるの?生命力がないの? いろんなことが頭をめぐって情けなくて涙が後から後から出てくる。 しばらくすると、琴夫からの電話。 「なんでなかったんだろう?」 「私の出来が悪いから・・・」 なんて会話しかできない。 でも最後に「がんばろう!」って大きな声で言ってくれた。 いつの間にか立場逆転だ。治療を始めたとき、しぶしぶの琴夫をぐいぐい引っ張って いた私なのに、今は琴夫の方が、「次!」って言ってる状態に驚いた。 今は、真っ暗闇のトンネルの中を琴夫と手をつないで、 先生が懐中電灯を照らす方に歩いては壁にぶち当たり。 じゃぁ勇気を出して、こっちの道に行ってみよう!と言われてついていく・・・そんな気持ちだ。 結婚式の時に誓ったよな。 「健やかなる時も病める時も、互いに支え合い愛することを誓います」って。 きっと人生にはもっともっと辛い事だってあるんだと思う。 今のこの状況はきっと贅沢な苦しみだと思うし、希望のある苦しみだと思う。 治療が出来る事、琴夫が「がんばろう!」って言ってくれるその気持ちを大切に、 後悔のないように、又次やってみよう。 ・・・って思うけど、今はショックで元気がない。 ------------------------- 本日の治療費:51000円 内訳:採卵、抗生物質 ...
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