いつもどおり電話で他愛のない話をしているうちに、なぜかまたまた相棒の過去の話になった。ていうかさ、そういう話題になるのはいつも私がそう仕向けるからなんだけど。

バツイチの話を聞いたばかりの頃もゴチャゴチャ考えていて、今はかなり時間がたって相当落ち着いてはいるものの、それでもやっぱり時々あれこれ考えることがある。そして、以前に比べて「前はどうだったの？」とかいう質問をする回数がかなり多くなった。

ちょっと前にふと気がついたことがある。ま、どーでもいいって言えばどーでもいいことなんだけど。今まで散々結婚に関する話をしている私たちだけど、1度だけ相棒が「結婚しよう」と言ったことがある。それはお酒を飲んだあとだったりで、まぁ勢いみたいな感じでの言葉だったし、それをちゃんとしたプロポーズってことにしないというか、あれはなかったことにしようということになってるんだけど。（ちなみに、なかったことにと言い出したのは私）で、それを言われた場所が前に相棒が住んでいたアパートの隣の公園で、そのアパートは奥さんと一緒に住んでいたところなのだ。当然、その公園を奥さんと一緒に歩いたりしただろうと想像できたりする。そういう場所だったのか・・・と気がついた時に実はものすごく愕然とした。なかったことにってなってるんだからいいじゃんと思っても、でもでも・・・。で、このことがものすごく引っかかっていたのだ。でも、なぜかこのことは言えないでいた。

で、とうとう言ってしまった。さらに「前のときはどっちから、結婚しようって言ったの？」とか「奥さんにプロポーズしたのはどういう状況でだったの？」と自分の首をしめるようなことを聞いてしまった。予想通り聞かなきゃよかったっていうような返事がかえってきたけど。

その答えに対して何が一番ショックだったのかというと、前の奥さんの時は、今度あった時にプロポーズしよう！と事前に決意をしてプロポーズしたってことだ。そりゃ当然でしょといえばそれまでのことだけど、私の場合はお酒の勢いというか思いつき？みたいな風だったし、思いつきでもいいとしてもそのあとに改めてってこともなく半年以上ほっとかれていたりする・・・。いったいこの差はなんなのよ？ていうかさ、そんなことありましたっけ？ってな感じでほっとくくらいならそんなこと軽々しく言うなよ！と思うのである。なんだか1回目は気合十分、2回目はまぁ適当に・・・みたいな感じじゃん・・・。なんだか扱いが違うと言うか・・・。なかったこととはいえ、その言葉があったという事実に、今まで私はかなり振り回されていたし。

ショックや怒りに任せて相棒を上記したようなことについてたくさん責めてしまった。過去のことだし責めてもどうにもならないし、責める私がおかしいかもしれないけど、言わずにいられなくって・・・。だいたい離婚に関しても相手を嫌いになってしたわけじゃなく、どうしようもなくて仕方なく離婚したという感じのようだから、んー、なんていうんだろう？未練があるっていうか、うーん、あくまでも奥さんが一番であって私はそれに代わるというか、空いた穴を埋める存在のような気がするんだな。これも勝手な被害妄想だってわかるけど、奥さんに対してはそうだったのに私に対してはこうなのか？と思うとどうしてもそんな風に思ってしまう・・・。それに過去を思い出したくないと言いながらも結婚生活の思い出がたくさん詰まってる部屋に離婚後もずっと住み続けていたってこともすごく気になる。持ち家なら仕方ないにしても引っ越そうと思えば簡単に引っ越せる賃貸アパートなのに・・・。去年の10月に相棒は今のアパートに引越しをしたんだけど、荷物を運び出した後だというのに、この引越しは間違っていたんじゃないか？やっぱり引っ越しを取りやめた方がいいんじゃないか？って相棒はひどく取り乱したことがあって、その時は私は離婚のことなんて知らずにいたので、あまりの相棒の様子のおかしさが心配で急遽関西に行ったくらい相棒の精神状態が不安定になっていたのだ。そんなことなんかも思ってみると、なんだかんだ言いながららも奥さんが戻ってくるかもしれない、連絡をくれるかもしれないと待っているんじゃないかって思ってしまうのだ。これもあくまでも想像であって、取り乱した本当の理由はわからないんだけど。

責める私に相棒は初め謝っていたけど、途中から相棒も怒り出して言い争いになってしまって、最後には相棒までも泣いてしまった。で、電話は終了。

自分で聞いておいて怒るくらいなら初めから聞かなきゃいいってわかってるけどさ。知らない方がいいこともあるってのも十分わかってる。知りたいと思っていなかったのに、たまたま知ってしまってがっかりするならともかく、知らない方がいいかも？と思いながらも知りたいと思った場合、それは聞いてみた方がいいんだろうか？

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