気持ちメモ
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昨日東京のホテルで相棒と待ち合わせて宿泊していた。チェックアウトしてそのまま奥さんの住む町の最寄の駅に向かった。都心から電車を乗り継ぎ、2時間近くかかって駅に到着。この電車に乗って降りたら、目的地に着きますよとなった時に相棒から「もしかして奥さんがもう駅で待っているかもしれないから、離れて改札を出るように」と言われた。奥さんは相棒がどうして会いに来たのかを知らないし、私が来てることも知らないのだ。この時点では私が奥さんに会うかどうかも決まっていなくて、話の流れでは会うかもってことになった。
電車を降りて、相棒から少し遅れる状態で改札に向かった。相棒は改札を抜けると、一人の女性に引き寄せられるように近づいていった。きっとあの人が奥さんなんだろう。私はこの時はまだ改札を抜けてなくて、あわてて精算機に並ぶ人の列に加わった。遠くてよく見えなかったけど、なんとなく奥さんは可愛らしい女性のような感じがした。周りの人もいなくなってきて、私もいつまでもそこにいるわけにもいかなくて改札を抜けた。だけど、二人の傍を通り過ぎることができなくて、二人が立つのと反対方向の出口に向かった。ちょっと離れたところから二人を見ていたら、相棒がこっちを見ている。もしかしてこっちに来るかも?と思ったら、急に怖くなってその場を離れた。二人がこっちに来た様子もないので戻ってみると、さっきの場所に二人の姿はなかった。
辺りを探したけど二人の姿はなくて、きっと奥さんの車でどこかに行ったんだろうと思った。まるで相棒が私の手の届かないところに行ってしまったように感じてものすごく不安だった。妙に喉が渇いて、駅の外のベンチで時間をつぶそうにも全然落ち着かなかった。30分ほどしてから相棒から電話が来た。思ったとおり、二人はファミレスに行ったようでトイレかどこかから電話をしてるらしい。私と奥さんを会わせるかについては、まだ相棒は決めかねているようだった。奥さんはどんな様子だった?嬉しそうだった?と聞くと、そんな感じかな?との返事。私もそこに行こうかな?と言うと、けっこう遠いところだよと言われてカチンと来た。「どうして勝手にそんな遠いところに行くの?」と思わずきつい口調で言ってしまった。相棒は戸惑ってるようで「とにかくあと30分か1時間くらい待ってて」と言い電話を切った。
駅に隣接する本屋さんで地図を見て、ファミレスの場所を確認した。どうしようか迷ったけど、タクシーでそのファミレスに向かうことにした。タクシーを降りてファミレスに近づいたけど、結局中に入る勇気がなくて違うファミレスに入った。ずっと外にいて寒かったので、コーヒーを飲みながら相棒からの連絡を待つことにした。相棒には相棒がいるところとは違うファミレスにいることをメールした。それから30分くらい経った頃に、相棒から電話が来た。奥さんを連れてここに来ると言っていて、もうすぐ着くからとも言われたので待つことに。待っている時間がものすごく長く感じて、窓から見える駐車場が気になって仕方なかった。すると二人がやってきて、心臓が止まるかと思うほど緊張した。
二人が席に近づいてきて、相棒が私と奥さんそれぞれを紹介した。初めて近くで見た奥さんは・・・、なんてことのないただのオバサンと言う感じがした。身なりに気を使うタイプではないと聞いていたけど、本当にそういう雰囲気だった。今まで二人がどんな話をしてここに来るに至ったのかはわからないけど。相棒が私の隣に座り、奥さんが私と向かい合う形で席に着いた。だけど、そうなると相棒と奥さんの表情が見れないので、相棒に奥さんの隣に移ってもらった。 まず、「Aのことを話したら、いいよと言ってくれたよ」と相棒が言った。それから1時間半くらい3人で話したけど・・・。結果から先に言うと、奥さんは相棒に対して未練も何もないということだった。葉書のことも、軽い気持で出しただけであって日付が結婚記念日だったのも偶然だと言われた。あまりにもあっさりしすぎて、私にはそれがかえってわざとらしく思えた。正直なところ、私は奥さんの言うことは本当の気持ではないと思っている。
話し始めたばかりの頃は、きっと私もものすごい顔をしてたんだろうと思う。奥さんもなんとなく怯えたような感じで、話しながらも落ち着かない風だった。それを見かねたのか、相棒から「そんな怖い顔をしないで・・・」と言われてしまった。聞きたいことを聞いてくださいと言われたけど、はじめに結論を言われると聞くことはない。葉書の事とか聞いたけど、言い訳っぽかった・・・。思い出の地に行ったことに関しては、違う用があってそのついでに寄ったらしいけど。
昨日の夜に、相棒から「お願いだから喧嘩しないでね」とお願いされていたせいか なんとなく思うことも言えないというか、奥さんの言い訳っぽい話にも頷くことしかできなかった。相棒の話によると奥さんは、以前に女の子から貰った手紙を見つけると、こんなのをとっとく相棒がおかしいと怒って相棒の前で手紙をビリビリ破って捨てるような女性だったらしい。自分はそんなでありながら、軽い気持で前の旦那に葉書を出すという気が知れない。もしも相棒に彼女がいると知っていたら、こんなことはしなかったと言ってたけど。いるかもしれないとは考えなかったんだろうか?いないのが当たり前ってことだったんだろうか?「そんな小さなことを気にしてるようじゃ、この先うまくいかないんじゃない?」と言われた。確かに小さなことかもしれないけど、そんなこと言われる筋合いはない。
なんだかなぁ・・・。 結婚とは何ぞやみたいなことを言われた。結婚生活をうまく続けるにはどういう点に気を配るべきかを言われた。結婚式は絶対やったほうがいいと言われた。相棒が今使っている電化製品は、結婚しても使えるなら使った方がいいと言われた。相棒はこういう人だから・・・みたいな説明をされた。後は・・・なんだろう、とにかく大きなお世話なことをたくさん言われた。
結婚生活は・・・とかいうのは、失敗した人に言われたくない。言いたいのなら、その反省を生かして成功してから言って欲しい。別に、誰からの意見も耳にしたくないと言うわけではない。友達とかなら、そうなのか・・・と聞けるけど、前の奥さんからのアドバイスなんて求めてない。結婚式や電化製品に関しても、そんなことは私が考えて決めることで相談なんてしてない。相棒の性格・人柄だって、言われなくてもわかってる。とにかく奥さんに言われることがすべて気にくわなかった。相棒が「結婚とはどういうものか・・・みたいなことをAは言われたくないと思ってるよ」と言っても、あーでもないこーでもないと話しては、「また偉そうなこと言っちゃったね」と付け加えてた。本当に本当に全くその通り。わかってるなら言わないでくれと言いたかった。そうやって穏やかに大人の対応をしながらも、チクチク言われることがすごく腹立たしかった。奥さんが席をはずしている時に、私だけ帰ろうとしたけど相棒になだめられてとどまった。
あんな冴えないおばさんに、なんでこんなことを言われるのか?と、ものすごくむかついた。相棒は初めは遠慮がちに奥さんから離れて座っていたけど。途中からは普通に奥さんの隣に座って、あーだこーだと話をしてた。たぶん初めは緊張してたけど、だんだん私が穏やかな雰囲気になって安心したんだと思う。「二人には仲良くして欲しいと思ってるんだ」なんて言ってたっけ。できるわけねーだろーがっ!挙句の果てには、結婚した時に買ったテレビの調子が最近悪いだの、こっちに通ってた時の話だの、奥さんの親戚はどうしてるのかとか、自分の兄弟の近況だの、そんなことまで平然と話をしてた。そんなことは私と会う前の二人だけの時に話してくれ。なんだかもう私は蚊帳の外みたいな気持だった。
だけど一番頭にきたのは、相棒が最後に奥さんと二人で話したいと言ったことだ。私も穏やかにそれに同意して、二人が先にファミレスを出た。私は少し遅れてファミレスを後にして、駅まで歩いた。タクシーを捕まえたかったけど、ぜんぜんタクシーなんて走ってなかったのだ。どうして私が一人寂しくてくてく歩いてるんだろうと思ったら、ものすごく自分が惨めに思えて今まで抑えてた怒りが爆発した。
駅に着いたと思われる相棒から電話がかかってきたけど、話してる途中で一方的に電話を切った。相棒が走って迎えに来てくれたけど、無視して歩き続けた。電車に乗ってる最中もずっと無視し続けた。相棒は困った様子で「どうしたの?」と聞くことにも腹が立った。東京駅に向かう電車の中で話をしたけど、たぶん周りの人はびっくりしてただろう。私がものすごく怒ってて、その怒りを一方的に相棒にぶつけてたから。駅の中を歩いている時には、もう人目もはばからず相棒を怒鳴りつけていたし。関西に戻る新幹線の中では結局一言も話をしなかった。朝から何も食べてなくて、お弁当をとりあえず買ったけど食べる気にもなれなかった。
関西に戻って、私は一人でホテルに泊まることにした。相棒は私が心配な様子で私の後をつけて、それが本当に鬱陶しかった。相棒を振り切ろうと駅の中を走っても結局逃げられなくて、駅の構内でも言い争いをした。相棒は必死に私をなだめようとして話はなかなか終わらなくてずっと立ち話をして、とうとう相棒は最終電車に乗り遅れた。しょうがないので、私が泊まるホテルに相棒も一緒に泊まることになった。
ホテルで「これから先一緒にやっていく自信がなくなった」と相棒に言われた。 私の怒りっぷりは手に負えない状態だったらしい。 そんなのどうでもいいし、それは私の台詞だと思った。
こんな感じで今日が終わった。 本当に長い1日だった。
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