ことばとこたまてばこ
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2004年12月06日(月) 死にたがり屋さん

彼は事故りそうになった体験談、死ぬかと思った瞬間、怪我した時、など身の危険談を好んで話すのです。日頃の彼は寡黙であり、こちらからの問い掛けには微笑んで応えますが、自分の意見を言うことに自信を持ちきれず、相手に符合する答えしか述べないように私は見える。

そんな彼が自分から唯一楽しそうに話す話題は、自分が危ない目にあったということ。
そうね、いくらなんでもこんな話だけを楽しそうに語るわけじゃない。他にも彼自身から楽しそうに話す話題はあったかもしんないね。映画とか、マンガとか、ゲームとか、遊園地とか、想い出話とか。

でもね、危ない目を見た、と話をする彼の様子ってほんと輝いてて。だからその話だけを楽しそうに話す彼、というのが印象強いの。あわわ、表情が至極生き生きしているよ、と思ってしまう程の。

なにをそんなに死にたがっているの?と、こんなこと思いたくもないのに思ってしまう。

って、考えたら最近そんな人たちばかりじゃない。
どしてこうも死にたがり屋さんが多いのか。
ただしわたしも死んでみてぇなあと思わなかった日はあり得ない、とは言えませんよ。
よく判るのです。ほんと。

だからね、いやね、ほんとに、ってわたし心さめざめ。


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