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2004年12月07日(火) 鼓動

太鼓の鼓動。

その響きは遙かな太古から伝わる音だと、知った。

その音はおれも知っている、楽器の奏でる唯一の音でもあった。

太鼓の鼓動は太古へと駆ける音と信じ、おれは全身を鋭敏に澄ませてみて。

爪先から太鼓の響きが潜り込む。指が強烈に震えた。

両腕が大気中を伝播する太鼓の振動を感じ、奮えた。

顔面余す所なく音の渦に溺れ、全身は鳥肌にまみれて。




いわば原始的な音でもって、おれは遙かな過去の人間の心臓の鼓動を知り、太古の音をも感じ、魂は奮えるばかり。


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