ことばとこたまてばこ
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2004年12月13日(月)

瞳の中にて馬が踊る。

蹄が割れようと
血が流れようと
冷たい雨が降ろうと
馬は踊っている。

口角泡を立てつつ、目血走しりつつ、
馬が空を幾度となく仰ぎ続ける、その様、まるで狂気。

たてがみは身体にぴたりと濡れほそぼり張りつき、それでも踊る。
土には蹄の跡の窪みがびっしりと。

馬は抑えようともついはみ出るなにかを現して踊る。
威勢の良く、そして悲しい、蹄の響く音。

後足にて天高く身体を持ち上げ、馬、吼えた。


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