ことばとこたまてばこ
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2004年12月25日(土) 風がふいて

駄犬、糞座りをして肛門震わせながら脱糞。
眉毛を下げてああなんたる気持ちよさよ。
風がふいて駄犬の姿を覆い隠す草木が揺れる。

飼い主、ビニール袋を手に薄ぼんやりと駄犬の尻を見物。
眉毛を上げてなんたる白くて巨大な糞なことよと驚愕。
風がふいて飼い主の姿すらも覆い隠す草木が揺れる。

数万本の草木、駄犬と飼い主の姿を覆い隠すのにも疲れてちと消滅しよか、と想定。
すると草木も駄犬も飼い主も忽然と消えた。
ぽっかりと小さな、地肌の覗いた丸い円だけが残る。
風がふいて草木の居た場所、駄犬の歩いた場所、飼い主の生きた場所、全てを揺らす。


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