ことばとこたまてばこ
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壁にふくよかな体つきの女性が描かれている。 踊っている。踊っている。踊っている。 壁画の女性が身をよじり頭髪を振りまいて踊っている。
洞窟内を照らす黄色い電球の明かりの中、 土のむせかえる匂いが充満する中、 いとも高き頭上の穴からのぞく空は煌めいて愛おしく青く鮮烈に。
踊って踊って、踊って、おどっておどっておどって! 踊って踊って、踊って、おどっておどっておどって! 踊って踊って、踊って、おどっておどっておどって! 壁画の女性はたわわな乳房を震わせてタップ。
踊って踊って、踊って、おどっておどっておどって! 踊って踊って、踊って、おどっておどっておどって! 襲って踊って、踊って、おどっておどっておどって! 現世は些かの変化もなく日夜は過ぎて。
踊って踊って、踊って、おどっておどっておどって! 踊って踊って、踊って、おどっておどっておどって! 襲って踊って、踊って、おどっておどっておどって! 幾星霜が過ぎ、星が崩れても、太陽が崩れても。
踊って踊って、踊って、おどっておどっておどって! 踊って踊って、踊って、おどっておどっておどって! 襲って踊って、踊って、おどっておどっておどって! 女性はふくよかな体つきのまま、壁の中で恒久の刻を踊っている。
何も変わりなく。
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