ことばとこたまてばこ
DiaryINDEX|past|will
1回足を前に押しやるということは1歩闊歩したことになる。いささか短足気味である僕が2歩進むその後を我が媼は4歩かけてついてくる。いくら僕の祖母であろうとも壮絶に宇留虎な短足というんではなく、彼女の背が大きく湾曲して若き日の半分以下の身長になっているが由縁。ちとてたてた。ちとてたてた。
母の通訳にて媼の昔話を知る。 母の通訳にて媼と翁のなれそめを知る。
時折、御機嫌麗しき媼が僕に語りかける口は皺だらけで年輪の刻まれた良き顔。 しかしながら僕は首かしげ眉軽くひそめて言うてること理解出来ないヨと意志を示す。 瞬間の媼の眼と口はふるふるりんと緩み、母に顔を向ける。 いつものごとく我が母は母の母の言うたった事柄を手話と口話交えて通訳。 茶のそそがれた湯飲みが並ぶこたつの中、媼、母、僕の3人の足は入り交じっている。
|