ことばとこたまてばこ
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2005年02月01日(火) |
失望の涙は冷ややか? |
暗闇のふちに赤い花が咲き乱れ、艶やかな花びらが一枚、散る。 冬が静かな音程を伴って忍び寄る。 恐ろしく耐え難き寒さにわたしは抵抗し、煉獄の旗を掲げて。
前世との乖離を求め続けた果てには、聖なる酒を浴びるほどに飲む、夢想の中にて。 至極邪魔ったらしい補聴器も無用。拙は森羅万象の奏でる音を知っていた、夢想の中にて。
しかし現世は毅然とやってくる。酒も音も皆無である。 拙は打ちのめされて絶望し、泣き叫び、喘ぎ、喚き、呻き滂沱たる涙を。
は、我に失望して滂沱たる涙を流せることが 類い希なる勇気を有していることの証明なのだよ。 そこから。そこから。そこからからからかんらからからって声高らかに笑ったらどうですか。
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