ことばとこたまてばこ
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2005年03月15日(火) 光を捕らえて

音が潜む壺を開ける。
ばるん。
唄が響いた。

散り散りの情感に満ちた唄を全身に浴びし盲目の少年は、
暗闇の中で切なき表情浮かべて一度、二度と柏手を打った。

それは
割れそうな程に澄みきって
限りなく飛翔する、高き音。

少年は何度も 何度も
手を叩く。

いつしか柏手の高き音が閃光を伴い、
煌めき、またたき、闇を貫いてはつんざく。
少年は大きく息を吸い全身全霊の力を込めて、手を叩いた。
瞬時、網膜も焼け爛れる極限の白が弾ける。
そして いささかの時も許さず暗闇が還る。



その暗闇は先より更に暗けれども
同時にあの強烈な光は瞼に焼き残って
何も知らず震えていた以前よりもそれほど辛くなく。

少年、朗らかに笑った。


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