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2006年12月07日(木) ひょうきんなけだもの 4 『螺旋階段』




絶望の情感に満ちている少年。
のたら、のったら、のたらり、
深くうなだれるまま、
這いつくばるような歩行。

けれど

少年の後ろを歩んでいる少女は、
以前から気づいていた。

路上に残る少年の十九センチの足跡、
ひとつひとつ、
どうしてか
ふしぎに
目をそむけがたい閃光に満ちていることを。



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