ことばとこたまてばこ
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2007年03月19日(月) 私を見てなァんて重々しく言ったら、おとぼけさんめっと軽々しく返された

私の声なんてあなたには聞こえやしないでしょう。
しかつめらしい顔で私果てしのない荒野を歩き出すわ。
夢も希望も光もなにもかもないわ。
あるのはただ涙だけよ、誰も私を見てくれない、誰か私を見て!

やあ!びくりと瞼が痙攣するのを見たぞ!
やあ!びくびくっと鼻が痙攣するのも見たぜ!
うっふっふ!そこが荒野だって?ばかだなー、ほんとのほんとにぃ、ばかだなー。
ごらんよ、どこが荒野だい?
じつは目の前に家々の立ち並んでるちょっとばかし広い公園の一角なんだよ。
光もあるやんか、いひっひひひっ、ばかねー、ほらごらんよ。
我が国が電気代を支払ってる蛍光灯が一晩中公園のあちこちに灯ってるぜー。
夢だってだれが彫ったのか知らんけども公園の入口に立派な女人裸体彫像の足元に立派な行書体字で「夢」って彫られてるさー!
希望ならたしか公園の片隅に捨ててあったへんたい本に希望と書いてのぞみと読む女子高生がグラビア飾ってたなー!
誰もおめえを見てないってゆうてるけど見てるやんか、おっちゃんが見てるやんか、こんなに見てるやんか、そんなスカート短くしちゃって!
こーのぉー、おとぼけさんめっ。おけつひっぱたいちゃうぞお、ぞおっ、ぞうっ!ぞうさんがパォーン!

軽々しくジョークで何もかもどうにもこうにもごまかされて。
ほんとのほんとの絶望に辿り着いて気を違えてでもしやしないとあかんのかしら私。
いいんだかわるいんだか、はてさて、とりあえずここは、くひっ、と笑った私。


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