ことばとこたまてばこ
DiaryINDEX|past|will
ほんとうにおめえは優しい、か?違う。金もそこそこ飢え死にせぬくらいあって、とりあえず優しい人達に囲まれて、ソーイッタ優しい(甘ったるい、生温い、も同意義だね)環境に取り囲まれてるから、とりあえずおめえはいまそうして優しい面構えで泰然自若と突っ立っていられる。その優しさ、ってぇのは、すやすや、って冷たい、よ。ってぼやいているおれ自身を見やると、ちゃははは、まるですやすやに冷たい優しさに満ちたおれだった。 だからおれは絶対的な優しさ、というものを見据えておこう、と思ったよ。金もなく、友もなく、居場所もない究極的な孤独を想って、味わって、それでも人を殺さない理由を考える、それでも人を求める理由を考える、それでも足掻く理由を考える。すやすやに冷たい優しさから遠くあろう、とおれはどこまでも食い下がりたいのです。行動が伴わないくせして優しいそぶりができる人にはなりたくないのです。がつがつと熱い優しさを持ちたいのです。おれは優しくなりたいのです。
|