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| 2008年01月14日(月) | あらゆるものにシャッターを |
シャカシャカシャカと
カシャカシャカシャと
あらゆる場所にシャッターを
あらゆるにんげんにシャッターを
ぞっとする、と言われて
だれだお前、と言われて
言葉を見て見ぬふりされて
気持ち悪いのですとぶん殴られて
暴行されるがままの無力を味わって
素通りされたあとに残る香りばかり嗅いできて
要するに不透明なまっきいろの鼻水にも似た
ねばねばの液体に包まれたまま薄暗く現実を過ごすおれは
いつだって過呼吸気味で窒息気味 たはは
まるでいまにも、と思う
（こんなにうまく言葉には出来てはいないのだけど）
いつまでここにいられるのか判らないような気がして
（これほどに饒舌ではないのだけれど）
おれは今おれが立っているあらゆる場所にカメラを向けて
（そんなに格好良いことばかり考えてはいないのだけど）
おれは今おれが対面しているにんげんに恐れつつカメラを向けて
（ほんとうにびくびくおろおろぎんぎんおどおどばくばくなのだけど）
この光景がこれからもまた、とは心底思えないのさ
（ただ愛したいだけなのだと、ただまぐわりたいのだと、ただ見ていたいのだと）
もはやこの安寧ももうありえないというような気がッしッてッ！
友人と呑めばシャカシャカシャカと
朝起きればシャカシャカシャカと
糞ひねるときもシャカシャカシャカと
マグワウときもシャカシャカシャカと
玄関を開ければシャカシャカシャカと
道を歩けばシャカシャカシャカと
メシを食うまえにもシャカシャカシャカと
なんとも生き急ぐ様にシャカシャカシャカとー・・・
なんとも死に急ぐ様にシャカシャカシャカとー・・・
そんなおれのたとえばこの1/125秒の停止した視線、
見てもらいたいと
それが写真だと思っ
シャカシャカシャカと
カシャカシャカシャと
あらゆる場所にシャッターを
あらゆるにんげんにシャッターを