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2005年03月23日(水) オオカミの告白


絵本博物館と玩具博物館が隣接する森まで、タクシーをブッ飛ばしてやってきた。
雨がしとしと降ってて、今日はすんごく寒い。
森に入る手前で、ダーが行きたがっていたカラス明神様を拝む。
といっても、運転手さんも知らないし、地図にはまるでミスプリのようなマークがポツンと載っている
だけ。うろうろするタクシー、乗客2名。
付近で第一村人を発見して聞いてみると、「ほれ、アレ」と素っ気無い答えが。
ちっちゃい鳥居!
以前真昼の住んでた近所に化け猫神社があるっていうんで訪ねて行ったことがあったのだが、アレ並み
じゃったよ。
しかしながら、規模が小さければ小さいほど、神仏に対するオカルティックな香りが強い気がする。
神仏事体はお土産物のお地蔵さんみたいなのなんだけどね。


話し戻して。
絵本博物館も、玩具博物館も、もちろん貸しきり状態でガラガラ。
暖かく柔らかい証明に、凝った作りの建物。



左側のは「トゥルム」という建物。“塔”っていう意味だ。
中は絵本の原画の展示なんかがしてあるんだけど、ほんと、不思議な建物だ。
中は撮影できなかったけど、石壁をぐるりと回って広いフロアが現われる作り。
水彩の滲みや力強く繊細なペンのタッチ…。
小さい頃に読んだ時には思ってもみなかった、はっきりとした“作者”の存在。
右の写真は図書館の内部。
図書館は「ヒューゲル」で“丘”という意味。
懐かしい〜と、小さい頃に読んだ絵本を見つけては見せ合う。



隣の玩具博物館は、主にドイツの伝統的な玩具を展示してある。
当時のままの木馬は迫力があったし、古いテディベアもちよっと怖くて悲しくて、そして愛らしい…、
色んな表情を持っていた。



このまん中の写真の赤頭巾ちゃんが可愛いかったのよ。
昔から赤頭巾ちゃんの話しってすげぇエロいと思っていたのだが…、やっぱりこの赤頭巾ちゃんもなん
か色っぽい。
狼が食べたくなっちゃう気持ちもわかるぜ。

「まあ!どうしてそんなに大きな手なの?」
「それは、お前を抱き締めるためだよ」
「それに、なんて大きな目でしょう!」
「それは、お前をもっとよく見たいからさ」
「そして、その大きなお口!」
「それはお前を食べるためだ!!」

これってもの凄いロマンチックなくどき文句なんじゃないかと。
どうせ赤頭巾ちゃんとおばぁちゃん2人共食べる気なら、まず初めに赤頭巾ちゃんからおばあちゃんの
家を聞き出し(実際聞き出している)、赤頭巾ちゃんを花畑で食べ、その後おばあちゃんの家でおばあ
ちゃんをぺロリ…でいいはず。
オオカミはやっぱり赤頭巾ちゃんに何らかの特別な感情があったんじゃないかなぁ。

「そろそろ暗くなるよ」
「ハーイ」

まだ雨がふり続く中、タクシーを拾う。
明日で最後の軽井沢だ。


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