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2005年08月18日(木) 鬼や蛇が棲んで居る訳じゃあございませんのよ


ジメジメと横溝を読んじょります。
こんな暑い日には、お家でミステリ。正しい夏?
同じミステリーのジャンルでも、あえて乱歩をファンタジー(幻想怪奇ってヤツ?)と
言うならば、横溝はドキュメンタリー(実録!呪われた村!!)じゃないかな。
本家と分家、医者に村長にお寺さん、美人の後妻に、腹違いの兄妹に、座敷き牢…。
ご先祖からの恨みと恩、家の名、血族…本当の母と本当の父……。
こりゃ堪らん。
併せて映画も借りて来て観てます。夜中に。
ヨコミゾコン(←ユニット名。イチカワセーシでも可)で真昼最多鑑賞作はなんつって
も病院坂です。
あの花嫁の虚ろな目…、赤い唇…。怖カッコイイ!
その次は多分、悪魔がきたりて…で、その次は八墓かなぁ。
先日、女王蜂と手まり歌観ました。
九十九が大層笑わせてくれましたヨ(笑)。



そして、今週末の大目玉は獄門島です。
実は、未読な上にヨコミゾコンでも観た事が無い作品でした。
閉ざされた離れ小島…、乱歩では孤島の鬼がパノラマ島を抑えて一番好きな作品ですが、
乱歩の両島をも超えるか?というくらい、面白いです!
なんとなく登場した瞬間から早苗が犯人な気がしてならないのですが、もはや“誰が犯
人か”とか“トリックは?”とかじゃないですよ、焦点は。
焦点はズバリ“犯行の動機”です。最後の告白のシーンがいいんです。
こういう話の背景にある動機といったら、必ずといって良いほど“怨恨”で、しかも、
犯人自身が受けた屈辱を晴らすというのではなく、親や先祖の恨みを晴らす…というパ
ターン。
そしてその恨みは、“ねえ、こんなことされたら誰だって恨んじゃうでしょ?復讐して
もいいでしょ?”というような酷い事(あくまでお話の中では酷い事)されてたりする
わけで。
最後の犯人が名指しされる場面でも、みんな犯人に同情的で、犯人はみんなが目を離し
た隙に着物の袂から薬を出して飲んで自殺しちやったりする。あと入水とか。
女王蜂の家庭教師は、ピストルぶっ放して派手だった(笑)。
だからつまり、獄門島では早苗ちゃんが最後に海にザブザブ入って行くんじゃないかと
思うのだ。

にしても、金田一さん(というか若い頃のイシザカコウジ)、可愛いねぇ。でれでれ。

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