彼がお家に帰る日、別れの日は、まだ紅葉がきれいだったころ
その日は前から決まっていたから、
何日も前から、夜、彼の部屋へ行っては泣いてた
「また泣く・・」って困った顔されちゃうけど
悲しいんだもん、仕方ないよ
「俺のキモチは変わらないよ」って彼は言うけど
どうなるかなんてわからないよ・・・
ヒトのココロはね、変わるものなの・・・
もう出発するって言う時に、
何とか二人っきりの時間を作る事ができた
彼は両手で私の頬を挟んで
やさしい、長いkissをくれた
「またね」
何度もお互いにこの言葉を、この言葉だけを繰り返して
kissした
さよならじゃなくて・・・
また逢おうねって・・・キモチをこめて・・・
バイクに乗って走り去る直前に
辛くて、悲しくて、彼が見えなくなった後
声をあげて泣いた・・・
悲しくて、辛くて、ココロの中は真っ暗なのに
紅葉の並木はきれいだった
さっきまで彼が居た並木
もう誰も居ない並木
今思い出しても、きれい・・・
悲しくなるくらい、きれい
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