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2006年06月05日(月) フラカ。


同じ香水を何度もリピートして、いつも付けていた時期があった。

これまで上手く行かなかった事は? と人に問われれば

高校時代T先輩とO先輩に失恋した事
志望大学を1個落ちた事かな?


くらいしか思い浮かばなかっただろう頃、だからとても昔だ。


使っていたのは、ロベール・ピゲ『フラカ』の オー・ド・トワレだ。
香水を使いたくて仕方ないのに、一部の香りをのぞいては酔ってしまって
駄目だった。 大丈夫なのは、これとディオリッシモくらいだったのだ。


似合うか似合わないかなど、当時は判らなかった。
着け続けられる香水(トワレ)がコレであったと言う事だ。
だが愛用品だった。

フラカが廃盤になった事を知ったのは、使わなくなって相当の年月が
経ってからだ。そして細々とではあるが復刻し、販売されている事を
知ったのは、ネットで ごく最近の事だった。

この香りが、非常に濃厚である事、マドンナグウィネス・パルトロウ
愛用している事もネットで知った。

若い私は何も知らなかった。真昼間から着ける事もあったし 濃厚と
言うよりは花畑にいるような香りだと思っていた。
良くカサブランカの香りに例えられるらしいが、フリージアなど 香りの
強い花ばかりを束ねたブーケのような、そんな香りと言う記憶がある。
もう一度、嗅いで見たかった。

5年ほど前、そんな思いに駆られ 以前利用していた香水専門店を
一度訪ねている。 フラカと言う名前を出したが
「知らない。日本では売っていないと思う」 と言われた。


今回、お世話になったのは香水をはじめ、輸入雑貨やブランド品の
オンラインショップで活躍されておられるグレースワールドさんだ。

こちらの都合で かなり無茶を言って海外から直輸と言う形を取って頂いた。
その際の見積り等も、実に懇切丁寧に出して頂いた。
商品は思っていたよりずっと早く手元に届いた。
現在販売されている物は 当時は高くて買えなかったオードパルファンである。

真っ黒なボトルが懐かしい。
ああ、これだ、確かにこの香りだ。こんな華やかな香りを身にまとい
膝より随分短い、ひらひらとしたスカートを穿いて、あっちへうろうろ
こっちへうろうろしていたんだ、私は。

これを纏っていた頃は確かに若かった。
綺麗だったかどうかは、主観によると思うが。
そして多分、傲慢で愚かだったのだろう。
だが、若い娘が傲慢で愚かである事は、それほど悪い事だろうか。


もう一度だけ見たい風景、嗅いでみたい香り。
そんな気持ちがあるならそれは、諦めてはいけない物だと思う。
それを探す事で、新しい発見もきっとあるはずだ。
今回、そんな思い出探しの味方をして下さったグレースワールド
中野店長さんに、感謝したい。

私と似てるかも知れない探し物がある方は 上のリンクから、是非。






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