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2006年07月20日(木) |
間奏曲のオルゴール。 |
確かNHK総合で流されたドラマだったと記憶している。
お祖父さんとお祖母さんが出て来て、古いオルゴールがあって。 お祖父さん役は益田 喜頓(ますだきいとん)氏であったと 思うのだが、他の配役と共に忘れてしまい、自信がない。
物語のテーマを象徴していると言った感じのアンティークオルゴール。 流れる曲名は「カヴァレリア・ルスチカーナ間奏曲」 イタリアのピエトロ・マスカーニと言う学校の先生だった人 (だと思った)が作った庶民派オペラの傑作らしいけれど オペラ自体は一度も通しで聴いた事がない。
ただ後半に流れると言う、この「間奏曲」。その時初めて聴いたの だけど、もう感動して感動して、「これが流れるオルゴールが欲しい!」 となってしまった。
隣町には『オルゴール堂』と言うのがあって、様々なタイプのオルゴールが 売っているので(問題になっている極楽とんぼ加藤の出身地、小樽です) 買いに出かけた。
驚いた。沢山のオルゴールはあるが、全部歌謡曲、しかも新曲。 クラシックと呼んでいいものは『白鳥の湖』と『別れの曲』『夜想曲』 そのくらいである。長渕ばっかり(当時)山のようにあるのにっ
かなり値段の張るアンティークのオルゴールも見に行った。 だけどやっぱり白鳥の湖ばっかりだった。 かなり悲しい思いをして帰った事を憶えている。
父は旅行好きで、本人は仕事と言うが良く判らない旅行を年に何度も しているので、イタリアに立ち寄る時に土産物としてオルゴールを頼んだ。 「カバレリア。ルスチカーナ間奏曲」って言うんだけど」 「何だと?」 「ちょっと待って、紙に書くから」 紙に思い切り、カバレリア・ルスチカーナ間奏曲と書いた。 これをイタリアで、どう使えと言うのか。さすがに反省した。 「そもそもオルゴールが買えるかも判らん」 ツアーだからな〜。自分が行くなら何とかするんだけどな〜 結局、「そんな物はなかったっ」と言う結果に終わった。 だが父は次の旅行で韓国へ行き、アリランのオルゴールを買って来た。 やれば出来るのに、やる気が無いだけに違いない(怒) アリランは曲を知っていたと言うのもあろうが。
そんなわけで、間奏曲のオルゴールも手元にはないし 当時のNHKドラマのタイトルも内容も判らない。 ただ、陽気なドラマではなかった筈だ。泣いたと記憶しているし。
今でこそヒーリング系のCDなんかには普通にこれが入っているが 当時はそれほどメジャーな曲じゃなかったと思う。 どうしてこんな綺麗な曲が?と思ったものだ。
それとオルゴールだ。 うちにあるのもスピッツのスターゲイザーだけれど、オルゴールらしい 選曲と言うものもあるはずだ。聴いた時は何の曲だか判らなくても ちっとも構わないではないかと思う。 オルゴールに入っているこの曲が良いのだと言う認識のされ方は 素敵ではないか。
あ、思い出した。当時は長淵の「乾杯」で一杯だったんだ。 「♪乾杯〜君は今人生の〜〜〜〜君に幸せ〜あれ〜〜♪」 こんな意味を成さない繋ぎ方をするのならばっ
何故また突然にこんな話かと言えば、昼時つけたテレビで偶然 名曲アルバム100選をやっていて、「間奏曲」が流れていたのだ。 僅か5分でシシリアの風景と共に番組は終わった。 チャンネルを変えると、土砂災害、大変だなあと思う間もなく 秋田の事件をまたやっていた。
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