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2006年11月11日(土) 悪夢をみる薬。


飲むと悪い夢をみてしまう副作用があるらしい薬が手元にある。

合法ドラッグとかじゃないよ。ちゃんとしたお薬です。

薬の名前はちょっと書けないけれど、何やら色々ともらっているうちに
たまたま手元に来てしまったのだった。

今はお薬に詳しい効能説明と副作用なんかがくっ付いて来るのだが
それを見て少しでも「??」と思う事があった時は一応ネットなどで
更に詳しく調べる事にしている。
飲み合わせや禁忌までは詳しく書かれていない事があるからだ。
オクスリストの悲しいサガである。

オクスリストには好きなお薬がある。
これが自分の身体に合っているなあ、と長年かかって感じたりする。
手放せない化粧品と同じような物だと思うのだが、お医者に行って
「済みません、○○と言うお薬、下さいな」 と言っても
ほとんどのお医者さんは「それはこちらが決めます」 と言うだろう。
ドラッグストアじゃないんだから。

お医者さんがえらい日本では、これすなわち医者と患者の関係悪化を
意味するので、普通 患者は大人しくしている。
それでも、その薬を処方して貰えるような症状を訴えてみる
と言う姑息な手段に訴えると言うテもまだ残っている。
だけど、これが実際やってみると非常に上手く行かない。

私が悪いのは自律神経系。胃腸発作や血圧低下による昏倒と言う とても
人騒がせな症状に出やすいので、身体に合った薬の選択はとても重要だ。

オクスリストの中には最先端のお薬が大好きな人もいるが、私が欲しがって
いる薬は実は古いタイプのものだ。さして強くもない。
油断すると、安全と言われているが効果が強い新しい薬を処方されてしまう。
朦朧となるのはいやなのだ。 ハブラシでパンツを洗ったりしたくないのだ。
(大昔、実際にやった。酔っ払いより始末に悪い)
と言う訳で、「実は〜〜○○なんです〜」 と 欲しい薬に近い処方が
してもらえそうな症状を訴えてみた。
実際は20年以上前から、私の症状と言うか体質は、首尾一貫しているわけだが。

そこで処方されたのがこの「悪夢の薬」である。
いらねえええええっと私は思った。どうしようこれ?
飲むと喉が渇いて、悪夢を見ると言う結果が報告されてもいるそうだ。
誰がわざわざ悪夢なんか見たいと思うだろう?
人生そのものが悪夢ではないか。 夢くらいは良い物を見たい。
副作用が出ると決まったわけではないのだが、私は飲まなかった。
赤いパッケージがグロテスク。BGMははげ山の一夜って感じ。

「体調は戻りましたか?」
「いえ、あんまり」
1ヵ月後、同じお医者さんとの会話である。
この先生にかかって15年にはなろうか。聞いた事から忘れて行く面白い
先生なのだが、これまで罹ったお医者様の中で一番好きな先生だ。
そこで、1ヶ月考えた事を思い切って言ってみた。

「先生、○○って薬を 前に飲んでてすごく調子が良かったんです。
でも横流ししてくれていたお祖母ちゃんが入院したのでもうもらえなく
なってしまったのです」

すると先生は
「なんだ、その薬ならうちにあったのに。良かったね。出してあげましょう」

患者歴が長く、管理もほとんど自分でしている慢性病の患者の特権か。
でも、それでもその先生、えらいと思う。そう言われただけで不愉快に
なりそうなお医者さんだっているはずだ。
つらい症状が本当に判っているのは患者だけ。症状に合わない薬を
処方されて、結局身体も大して良くならず、薬にも慣れるのを待つしか
ないと言う状態は、どこの病院でもどんな患者さんでも起こり得るだろうし
病んだ身体には切ない事だ。






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