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2006年12月01日(金) 泣いて、笑って、師走。



いつもこの時期になると、何かし忘れたようで落ち着かない。
だが し忘れた事をしようと考えている時間は、実際は余りない。

それが師走

誕生日があって、クリスマスがあって、終業式があって
大掃除に追われて、どう言うわけか毎年虫歯が痛くなって
新しいカレンダーの用意をして。

今年はとにかく、笑う事も泣く事も多い年だった。
特に泣く事。 だけど立ち上がれないほど泣き続ける事もなくて
済むようになった。 そんな事に気付いた。
去年も泣く事は泣いた。丁度この頃からだったと思う。
その時に、5年、いや もしかしたら10年近く、ロクに涙も流さず
心のどこかが凍ったように生きて来ていた事に気付いた。
私は元々は、大変な泣き虫だったのだ。
息子が今、そっくりそうなっているが。

「言わなきゃ、判らない」

と言う言葉を学んだのも、去年と今年。 でもまだ上手く出来ない。

「言わなきゃ、わからないでしょう〜」 と子供には言うが。

泣いたり笑ったりが多くなったのは、私自身の中の割り切りが早くなった
のでは決してなくて(これは一生、遅いままだと思う)
いよいよもうダメだ、と思った時、なんとなくだめじゃないかもよ
庇ってくれる人の声を聴く事があるからだった。

私を私として、おそらく時に思い描いてくれる人に出会った。 たくさん。
クラス会などもあり、華やかでもあった。

どうしてもう少し、どうして若い頃に。 普通に 苦しまずに。
そう思う事もあるけれど と言うよりそんな事ばっかりだけど、それでも
何かを待っている。 今日は泣いたけれど、明日は。
そうじゃなければ明後日は、少しだけ良くなっているかも知れないと
師走を迎えた今も 相変わらず向かい来るだろう小さな事から大きな
事にまで、そんな思いでいる。


ぽつんぽつんと、若かった頃のつらかった事をこの頃母に話す事も
多くなった。20年ほどに渡るもので、その時は案外誰にも何も言わないで
来た事ばかりだ。

「どうして、その時に言わなかったの」

責める口調で言ったわけではないのだが、それが返って堪えるのか
時折、母が泣く時がある。
つらかった。 だけど済んだ事だから、もう誰も恨んでなどいないのだと
そう言う気持ちになったから話しているのだけれど。

あらゆる事が概ね手遅れでも、絡んだ糸を少しずつほぐして行こう。
本当に困った時は、どうか あなたの力を貸して下さい。不器用な私に。

来年はもっと花を見よう。美しい物をたくさんみて
今年よりもっともっと、泣いて、そして笑いたい。



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