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2007年01月25日(木) 雪魂。



南向きの窓は公園に面している。 その公園の角を四角く曲がって
小学校から子供達が帰って来る。

昨日一昨日と、珍しく雪になった。
雪まつりの雪像作りも「どうなるのだろうね」と心配になってしまうほど
今冬の降雪量は少なかった。 学校が始まって直ぐ、子供たちは
試練のように深く白い雪の中を登校する羽目になってしまった。

子供たちは、と言っても中学年くらいまでだろうけど、雪が大好き。
降った方がずっと嬉しいらしい。 わざわざ深い中を、雪を漕いで行く。

南向きの窓から、下校時刻の子供達を見ている。
真っ先に飛んで帰る子から 遅れる事20分ほどで息子がやっと現れる。
息子は大事そうに何かを抱えている。雪の玉だ。
他の子供たちも同じように大事そうに、一人一つずつ雪の玉を抱えて
歩いて来る。 あれは何故なんだろうか。

子供によっては磨きながら歩いている。
息子は途中で手に持っているものを雪の中に埋め、また巨大な雪の塊を
抱えると玉にし始めた。
こんな事をしているので、帰りが遅くなるのだろう。
子供達は何人かずつのグループで帰って来ている。
どの子も手に、雪の玉を持っている。
雪合戦をしているわけでもなく、ただ雪深い歩き辛い道を一心に
玉を抱えて歩いている。


雪魂・・・・・・そんな言葉が思い浮かんだ。






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