長い夜の巻 - 2006年09月23日(土) 夜、仕事から車で帰ってくると、ぴヨメが入院の身支度をして待っていた。 どうやら破水したらしい。 オレはなんかもっと切羽詰ったのを想像していたのだが、車に乗せて近くの総合病院に行った。ヨメを先に夜間救急の入口に入れて、オレは駐車場に車をとめた。職場の人に明日休む連絡を入れつつ、救急入口に入るとヨメがいない…。 夜間受付にも来ていないというので、ウロウロ病院をあちらこちら徘徊してしまった。真っ暗な病院の中は歩き放題だった。なんてセキュリティーの甘い病院なんだ。産婦人科の外来のロビーも真っ暗だった。 もう一度入口に戻ってみると、もうひとつ産婦人科の入院病棟を発見した。 エレベーターに乗って上に上がると、そこだけ昼間のように動いていた。 「あっ来た来た」ヨメが待っていて、すぐに陣痛室に入った。 破水はしたが、痛みはまだあまりないようだった。前駆陣痛とかいうやつだ。 お腹に聴診器みたいなのをいくつもつなげて、心拍数と心電図みたいなヤツを測定する。看護士さんが来て、陣痛と胎児の心拍数の表を見せてくれる。 すげえ、そんなことまで分かるのか。 隣のベッドにも一人いて、生まれる寸前のようだ。 しばらくして、オレも一度家に帰ることにした。 本当はいけないのだが、メールで連絡を取り合って、何かあったら連絡するようにして、オレはウトウトと寝付けない夜を過ごしながらヨメとメールを続けていた。そして夜が更けていった。 ...
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