辻ゆうしの日記...辻ゆうし

 

 

ゆうし、親父になるの巻 - 2006年09月24日(日)

ヨメとのメールもいつの間にか途絶えて、オレも寝てしまっていた。
朝の8時半ごろに病院から電話がかかってきた。
出るとぴヨメからで、生まれたという連絡だった。

びっくりしてすぐに家を飛び出して、病院へ急いだ。

病院に着くと、産後二時間は検査などがあって面会できない状態だと聞かされた。しかたがないので、携帯通話エリアに行き、親兄弟親戚に連絡を入れて時間をつぶしていた。
そして看護士さんに、退院するまで子供を抱けるのは父親だけで、一回だけだという説明を受けた。母親とヨメ両親にも見せたかったので、抱っこは少し保留してもらうことにした。

待合室でそわそわしていると、ガニ股でよたよたとぴヨメが歩いてきた。
円座のムートン座布団に座ったヨメは思った以上に元気そうだった。
出産の時に、オレを呼ぶかと看護士さんに訊かれたそうなのだが、断ってしまったそうだ。なんてヤツだ。居ても何もできないけど。

話を聞くと、産道は開いたのだが、ヘソの尾が首に絡まってしまい、頭がうまく産道に入らずに子供の心拍が弱くなってしまったらしい。
そして自然分娩をあきらめてハサミでジョキジョキ切って、四人がかりで取り出されたそうだ。特に助産士さんにハラの上に乗っかられたのが衝撃だったらしい。そんな話をあっさりと話すヨメに女の強さを感じた。
オレがその場にいたら失神して倒れてしまうかもしれない。

それから、ヨメに勧められて子供を抱っこすることになった。誰よりも先にオレでいいのかなと思ったが、よく考えたらオレの子だ。なんか実感が沸かない。手をよく洗って消毒して新生児室に通された。

ガラガラと小さなカゴに入れられて、オレの娘が運ばれてきた。予定日よりも一週間早く生まれてきて体重はまだ2600しかなかった。小さいけれど、息を吸って動いていた。渡されて抱くと、1キロもないほど軽く感じた。
通常の育ち方よりも遅れていて、小さいのに呼吸困難になりながら生まれてきて、生きていてくれてありがとう。それだけだった。
元気でいてくれたらいいとか思っていたけど、生きて生まれて来てくれて本当にありがとうって気持ちだった。これからよろしく。一緒に生きていこう。


ホント小さい。でも身体のパーツはちゃんと揃ってるんだな。生命の神秘だ。


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