「ｍｉｍｏｓａさん、清水さんがご指名で〜す」
遠くから小熊さんが私を呼んでいた。
…？…指名？
小熊さんのいる部屋にいってみると
同室の清水さんが「おちょうし一本ください」と
冗談を言いながら私が来るのを
笑顔で待っていたから
いらっしゃいませ、こんばんはと
私も笑顔で答えた。

ベテランスタッフが他にいるのに
ペーペーの私を呼んでくれたことが
すごく嬉しかった。

「あんたは上手に私の足を伸ばしてくれるから…」
と、清水さんの固くなった左足を
一生懸命マッサージしながら伸ばす私に言ってくれた。
へたっぴだから思うように足は伸びないけど
その言葉はすごく嬉しい。
うれしくって、つい力が入ってしまった。
ちょっと、痛かったかな？

ベテランスタッフには
いつもいつも迷惑かけっぱなしで
辛いと思うこの仕事だけど
そんな出来事がほんのちょっとあるだけでも
続けようと思えるし…
自信にも繋がる。

こういうことがいつも続くようになることが
私の目標。
「あなたにしかできない援助をしてください」
部長さんの言葉が現実になる日が早くくるように
これからも頑張ろうと思う。

mimosa